カプコンは統合報告書2025で、ロックマン、デビル メイ クライ、逆転裁判の3シリーズを主力IPへ育成する方針を示しました。新作・リメイク・新ハードへの移植で展開予定です。
統合報告書で示された育成方針
辻本春弘社長(COO)は、統合報告書2025の「COOが語る成長戦略」セクションで、ロックマン、デビル メイ クライ、逆転裁判について育成方針を示しました。これらのシリーズを、現行の主力IPであるバイオハザード、モンスターハンター、ストリートファイターに次ぐ柱として育成する方針です。
統合報告書では「これらの新作やリメイク、また新たなハードへの移植を通じてユーザー層の拡大と業績の伸長を図ります。ブランド力を高め、固定ファンを育てることで、主力IPへの成長を目指します」と記載されています。
現行主力IPとの規模比較
現行主力IPと今回言及されたIPの累計販売本数は以下のとおりです。
| 区分 | シリーズ名 | 累計販売本数 | シリーズ開始年 |
|---|---|---|---|
| 現行主力IP | バイオハザード | 1億7800万本 | 1996年 |
| 現行主力IP | モンスターハンター | 1億2300万本 | 2004年 |
| 現行主力IP | ストリートファイター | 5800万本 | 1987年 |
| 今回言及されたIP | ロックマン | 4300万本 | 1987年 |
| 今回言及されたIP | デビル メイ クライ | 3700万本 | 2001年 |
| 今回言及されたIP | 逆転裁判 | 1400万本 | 2001年 |
新作・リメイク・移植で展開
統合報告書では、新作やリメイク、新ハードへの移植を通じてユーザー層の拡大を図るとしています。ただし、各シリーズの具体的なタイトル名や発売時期については、現時点で発表されていません。
また、開発体制の強化も進めており、本社隣地に建設中の新開発施設は2027年に竣工予定です。カプコンは年間販売本数1億本を長期目標として掲げており、主力IP育成もこうした成長戦略の文脈で語られています。




