軌跡シリーズやイースシリーズで知られる日本ファルコムが、株主向け説明の場で生成AIの活用について言及しました。現地参加者のX投稿によると、同社は法的課題を踏まえ「慎重に進めている」としつつ、すでに一部の作業でAIを活用しているといいます。
ブレスト・調査・誤字脱字——言及された3つの用途
言及された用途は3つあります。まず、AIを相手にシナリオのアイデアを出すブレインストーミング。次に、調べ物などのリサーチ。そして、シナリオの誤字脱字チェックです。いずれもシナリオ周辺の作業であり、こうした領域での活用が進んでいるようです。
同社は「法的な課題もあるので慎重に進めている」と説明したといいます。この発言は、株主向け説明に参加した方がXで報告したものです。
効率化への言及と、現時点での不明点
作業効率についても触れています。「2〜3時間かかっていたところが10分で終わることも」あるといいます。ただし、どの作業が対象かは明かされていません。
現時点で分かっているのは、言及された用途が上記の3点であること、一部の作業で効率化につながると説明していること、そして慎重に進めているということです。それ以外の作業にAIを使っているかどうかは触れられていません。今後の作品への影響や、他の制作工程への展開も不明のままです。
生成AIの活用
— 海水瓜 (@Umisuika) December 18, 2025
→ 法的な課題もあるので慎重に進めている。AIとブレストでシナリオを考えたり、調べ物したり、そういう活用は進めている。2,3時間かかってたところが10分で終わる事も。シナリオの誤字脱字もAIで対応している。
日本のゲーム業界ではAI活用が広がりつつあります。セガは反発があっても「適切に」使用すると表明しました。そうした流れの中、ファルコムが示したのは「慎重に」という姿勢でした。




