2026年2月19日発売の『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』について、シリーズのディレクター/シナリオ担当・石山貴也氏とプロデューサー・奥州一馬氏がファミ通.comのメールインタビューに回答しました。前作『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』との直接的な物語のつながりはなく、ホラーを抑えた「青春群像劇」へと作風が変化しています。プレイ時間も前作の目安10時間前後に対して1.5倍以上になるなど、多くの変更点が語られました。
前作『本所七不思議』との関係性
新作と前作の物語上のつながりについて、石山氏は次のように回答しています。
「同じ世界の時間軸ですが、物語に直接的なつながりはありません。」 ——ファミ通.com 石山貴也氏インタビューより
作中の時間設定は『本所七不思議』から約1年後の夏です。奥州氏によると、一部『本所七不思議』に出てきた描写が含まれており、ゲーム内の資料などを読むとつながりに気づく方もいるかもしれないとのことです。
前作のキャラクターについて石山氏は「物語には登場しないですが、話題は少しだけ出てきます」と回答しました。前作を先に遊ぶべきかという問いに対しても、プレイを推奨しています。奥州氏も未プレイでも楽しめる内容だとしつつ、遊んでおけばより楽しめると述べました。
前作は2023年3月9日に発売され、日本ゲーム大賞2023では優秀賞を受賞。Steamレビューで「圧倒的に好評」を獲得し、メタスコア86点を記録しました。
こうした前作の人気を受けて展開中のスピンオフコミカライズ『パラノマサイト FILE25 霊感少女・黒鈴ミヲの邂逅』との関連では、同じキャラクターが登場すると石山氏が述べています。ゲームとコミックのどちらを先に見るかで印象が変わる仕組みとのことです。
ホラー抑制と「青春群像劇」への転換
前作はホラーテイストの強い作風でしたが、今作では方向性が変わっています。奥州氏はインタビューで次のように述べました。
「オカルト要素は前作同様に残しつつも少しホラー要素や暗めのシチュエーションは抑えた形になっております。」 ——ファミ通.com 奥州一馬氏インタビューより
「ホラー苦手で触れなかった方にぜひ今作を遊んでいただきたい」と奥州氏は語っています。石山氏は「夏!」「離島!」「青い空!」「青い海!」という青春群像劇だと表現しつつ、「ちょっとおどろおどろしい雰囲気も潜んでる」とも付け加えました。公式サイトではジャンルを「青春群像伝奇ミステリー」としています。
キャッチコピーは「この夏――きみと生き残る 呪い」です。今作のテーマは呪いから「生き残る」ことだと奥州氏は語っており、石山氏は前作の「呪い殺せ」と対になる構成だと説明しています。
新しい遊び要素とボリューム
奥州氏が新要素として挙げたのは、全天球背景を使った新謎解きパートと、海に潜り海女漁を体験するミニゲームです。前作で好評だった「なめどりシール探し」も完全リニューアルされており、コンプリート後には隠し要素も用意されています。
呪詛バトルについては「ちょっとだけあります」と石山氏が回答しています。当初はなしにする方針でしたが、要望があり少量を収録したとのことです。奥州氏は「呪詛珠を行使しないバトルシーン」もあると述べました。
石山氏は、キャラクターの左右の向きに応じた表示切り替えにも対応したことを新たな変更点として挙げています。前作では省コストのため左右反転の表示を割り切っていましたが、今作では向きごとに正しい見た目が表示されるようになりました。
ボリュームについて石山氏は、前作のプレイ時間の目安が10時間前後だったのに対し、今作はQAチームの確認で1.5倍以上かかると述べました。価格も2,480円(税込)と前作から引き上げられていますが、石山氏は「得られる満足度で見たタイパやコスパはそんなに変わらない」と語っています。
※本記事はファミ通.comの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています ※プレイ時間はQAチームの確認に基づく目安であり、プレイスタイルにより個人差があります



