Bloombergの報道によると、Sony Interactive Entertainment(SIE)は傘下のBluepointを閉鎖する方針です。PlayStationの広報担当者が同メディアの取材に対し、閉鎖を確認しました。影響を受ける従業員は約70名にのぼります。
Hulst CEOが従業員に通知、3月に閉鎖へ
GematsuやVGCが掲載したSIE Studio Business GroupのHermen Hulst CEOによる従業員向けメールでは、閉鎖が3月に実施されると伝えられています。Hulst氏はメールの中で、開発コストの上昇、業界成長の鈍化、プレイヤー行動の変化、そしてより広範な経済的な逆風が、持続可能なゲーム開発を困難にしていると述べました。
「Bluepoint Gamesは非常に優れたチームであり、その技術力はPlayStationコミュニティに卓越した体験をもたらしました。情熱、創造性、そして職人技に感謝します」 ——PlayStationの広報担当者(Bloomberg経由)
同メールではあわせて、可能な限りグローバルなスタジオネットワーク内で一部の従業員のために機会を見つける取り組みを行うとも記されています。
GoWライブサービスのキャンセルから閉鎖まで
Bloombergの過去の報道によると、Bluepointは2022年から『God of War』シリーズのライブサービスタイトルを開発していました。しかし2025年1月、このプロジェクトはキャンセルされています。Sonyは2022年に12本のライブサービスプロジェクトの開発を表明していましたが、BluepointのGoWタイトルを含め、少なくとも8本が中止またはサービス終了に至っています。
キャンセル報道の当時、PlayStationの広報担当者は「BendとBluepointは高い実績を持つチームであり、PlayStation Studiosファミリーの貴重なメンバーです。各スタジオと緊密に協力して、次のプロジェクトが何になるかを見極めているところです」とコメントしていました。VGCによると、当時PlayStationの広報担当者は、キャンセルによって両スタジオが閉鎖されることはないとも述べていました。
その後Bluepointは新たなプロジェクトの企画を進めていたとBloombergは伝えています。しかし新たなプロジェクトが動き出す前に、スタジオの閉鎖が決まりました。
リメイクの名手、買収から約4年半で幕
Bluepointは2006年に元Retro Studios社員によって設立されたテキサス州オースティンのスタジオです。『ゴッド・オブ・ウォー コレクション』、『メタルギア ソリッド HD エディション』、『アンチャーテッド コレクション』など、PlayStationタイトルのリマスターやコレクション作品を多数手がけてきました。
スタジオの代表作となったのは、2018年の『ワンダと巨像』PS4リメイクと、2020年のPS5向け『デモンズソウル』リメイクです。いずれも批評家とファンの双方から高い評価を受けました。SIEは『デモンズソウル』リリース後の2021年にBluepointを買収しています。
買収後、同スタジオは2022年発売の『God of War Ragnarök』の共同開発に参加しましたが、自社名義の新作を発表・リリースすることはありませんでした。PlayStation Studiosは2024年にLondon Studio、Neon Koi、Firewalk Studiosを閉鎖しており、Bluepointは近年で少なくとも4番目の閉鎖対象となります。
※本記事はBloombergの報道およびIGNの記事をもとに構成しています。



