日本ファルコムは2018年秋に発売を予定しているPS4用ソフト『閃の軌跡IV ~ジ・エンド・オブ・サーガ~』の公式サイトを更新し、新たな情報を公開しました。
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プロローグ
『──それでは始めるとしよう、リィン』
『世界を絶望で染め上げる、昏き終末の御伽噺おとぎばなしを』
昏黒の闇に、彼はひたすら蹲うずくまっていた──
戻ることのない輝き、帝国にまき散らされた呪い。
いくら悔やんでも悔やみきれず。
いくら問いかけても答えは返ってこない。
大切なものを守れず、取り返しのつかぬ事をした己に絶望し、
“贄”となった運命すらもただ従容と受け入れる。
それが《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーの成れの果てであった。
──そして、世界は終焉に向かって動き始める。
エレボニア帝国という史上最大の軍事国家は
《大地の竜》ヨルムンガンドの名の下に世界を呑み込み始め……
世界もまた、最悪にして最低の最善手によって
巨竜を絡め取り、その首を落とさんと動き始めていた。
その劫火によって宿望を成就せんとする黒き意志と
主の計画のため手段を選ばぬ蛇たちの狙いを識しりながら。
『──だったらあの人の胸倉を掴んででも
違うだろう、そうじゃないよって分からせる!』
『それがあたし達にしかできない
“役目”なんじゃないんですか!?』
──その言葉が、擦り切れた魂に再び火を熾した。
エレボニア帝国、トールズ士官学院《VII組》。
身分や立場、国籍すら超えて集められ、
二代目も加わった曰く付きにして“最高”のクラス。
彼等は立ち上がる──終焉に諍あらがうために。
彼等は前に踏み出す──光と翼を取り戻すために。
『さあ──“全員”で見届けてやるとしようぜ』
『この最悪で、クソッタレなお伽噺の結末をな』
登場キャラクター
アリサ・ラインフォルト CV:堀江由衣
「ごめんなさい、リィン。
……一度、ただの仲間に戻らせて。」
帝国最大の重工業メーカー、
RF(ラインフォルト)グループの令嬢で旧《VII組》メンバーの一人。
士官学院卒業後は母親ゆずりのマネジメント力を活かし、RFグループのシニアマネージャーとしてエプスタイン財団との協力体制を築くなど、日々の業務に励んでいた。
帝国での異変発生時は旧《VII組》の一人としてリィンたちに協力していたが、その最中、他界していたハズの父親が突如として帝国に出現し、衝撃の事実を告げる。
時を同じくして、RFグループの使用人・シャロンもアリサに別れを告げ、古巣の結社《身喰らう蛇》へと戻っていってしまった。
黒のアルベリヒ CV:安元洋貴
帝国史の裏で姿を消したとされる《地精(グノーム)》の長。
《ゾア=バロール》と呼ばれる異形の戦術殻を従えている。
数百年前に姿を消した後、魔女でさえその足取りを掴めていなかったが、《地精》たちは《黒の工房》を名乗り、結社の技術ネットワーク“十三工房”の一角として身を潜めながら数々の兵器や戦術殻、人造人間(ホムンクルス)の製造を手掛けていた。
帝国を蝕む災厄を実現させるために表舞台に姿を表し、鉄血宰相オズボーンに対し《地精》としての絶対的な忠誠を誓う。
その正体はアリサの父親であり、イリーナ会長の亡き夫、フランツ本人のようだが……?
イリーナ・ラインフォルト CV:住友優子
「この先は自分で辿り着きなさい、アリサ。
――貴方にできるものなら」
アリサの実の母親にして、並外れた経営手腕を持つRFグループの現会長。
実父グエンをグループから追い出したことや大量破壊兵器の製造が原因で娘との間にわだかまりが生まれていたが、内戦中、軟禁状態にあったイリーナをアリサたち旧《VII組》が解放したことで母娘の確執は徐々に軟化していった。
その後、仕事を手伝うようになったアリサを厳しく見守りつつ、使用人シャロンの助けを借りながらRFグループを更に成長させようとしていたが……
帝都での異変発生時、他界したはずの夫、フランツが“黒のアルベリヒ”として現れたことでラインフォルト家のすべてが狂い始めていく。
死線のクルーガー CV:ゆかな
「“死線”の領域、踏み入れるならお覚悟を。
――アリサ・ラインフォルト様」
《告死戦域》の異名を持つ結社《身喰らう蛇》の執行者No.IX。
かつてはラインフォルト家の使用人としてイリーナ会長に仕え、非の打ちどころがないスーパーメイドしてアリサや《VII組》メンバーをサポートしていた。
「あらゆる自由を認める」という、執行者に与えられた掟を盾に結社と距離を取り続けていたようだが、黒のアルベリヒが表舞台に姿を表すと同時に……
“イリーナとの契約”が完了したことによって結社へと戻り、執行者としてその刃をアリサに向けるのだった。
キーワード
地精(グノーム)
古の時代、女神(エイドス)から《大地の至宝》を受け継いだ一族の末裔で、ゼムリア文明をはるかに凌ぐ高度な技術力を有している。
かつては《魔女の眷属》と協力して至宝を見守っていたが、数百年前、ある出来事がきっかけで帝国から姿を消してしまった。
その後、《地精》たちは《黒の工房》へと姿を変え結社の技術ネットワーク“十三工房”の一角として身を潜めながら数々の兵器や戦術殻、人造人間(ホムンクルス)の製造を手掛けているという。
黒の工房
様々な形でゼムリア大陸各地の出来事に関わってきた技術者集団。
その正体は数百年前に歴史から姿を消した《地精》の末裔で、影に身を潜め、時代の流れとともに形を変えることで生き延びてきた。
結社の技術ネットワーク《十三工房》参加によるノウハウ吸収、猟兵団への最新兵器供与による戦闘データ収集、錬金術師たちが確立したホムンクルス製造法の強奪など、ある目的を達成するためにあらゆる手段を駆使して技術力を高めている。