Thunder Lotus Gamesの新作『At Fate’s End』のボス戦には対話フェーズが組み込まれており、きょうだい(兄弟姉妹)への共感的な選択肢が相手へのダメージとなる仕組みだと、GDC 2026のプレイアブルデモを体験した複数の海外メディアが報じている。デモはGDC 2026で初めて公開されたもので、タロットカードの正逆位置による能力切替や家系図型スキルツリーといった独自の設計も確認された。同スタジオは『Spiritfarer』の開発元として知られる。
Spiritfarerの系譜を継ぐ2Dアクション、GDCで初のプレイアブル出展
『At Fate’s End』は2Dアクションアドベンチャーで、主人公Shanが母の死後に故郷へ戻り、王位継承をめぐるきょうだいとの対立に巻き込まれる。公式サイトは「剣と言葉の両方で戦う」というコンセプトを掲げている。開発は2021年、『Spiritfarer』最終アップデートの作業中に始まったという。なお『Spiritfarer』は2021年12月時点で全世界100万本を突破している。
クリエイティブディレクターのNicolas Guérin氏は公式FAQで次のように語っている。
「『At Fate’s End』では、『Spiritfarer』で学んだことすべて――あの豊かな感情の核、メカニクスと物語の相互作用――を新たな領域へ押し進めています。これはより激しく、よりアクション主導のゲームですが、親密さは変わりません。家族がどう壊れていくか、そしてどう再びひとつになれるかを描く作品です」——Thunder Lotus Games公式FAQより
2026年にPlayStation 5、Windows PC、Xboxで発売予定で、Xbox Game Passにも対応する。
共感がダメージになるボス戦——剣戟と対話を交互に繰り返し、和解で決着
GDCデモで最も特徴的だったのは、ボス戦に組み込まれた対話フェーズだ。複数メディアの報道によると、きょうだいとの決闘では通常の剣戟パートの合間に会話シーケンスが始まり、選択肢による精神的な戦いへ移行する。共感的な選択肢を選ぶと相手(きょうだい)の体力が減り、鈍い選択肢を選ぶと自分がダメージを受ける仕組みだ。
決着の条件は殺害ではなく、和解(reconciliation)だ。物理的な剣戟と精神的な対話を交互に繰り返し、最終的にきょうだいとの関係修復がゴールとなっている。
こうした対話フェーズに深みを与えているのが、調査主導の進行構造だ。ストーリーを進めるには、ワールド内のポイントを調べて手がかりをカードとして収集し、推理チャートへ正しく配置する必要がある。RPG Siteの報道によれば、この調査で得た情報がボス戦での対話選択肢を解放する条件になっているとされる。事前の調査が対話フェーズの選択肢を開く設計だ。
なお、Guérin氏は主要なインスピレーション源としてSupergiant Gamesの『Transistor』を挙げていると、RPG Siteは伝えている。
タロットの正逆位置で能力が切り替わり、スキルツリーは家系図になる
移動能力の獲得も独特の形をとっている。Shanはタロットカードとして能力を手に入れ、各カードは正位置と逆位置で異なるアビリティに切り替わる。たとえば「The Chariot」は正位置で画面内ダッシュ、逆位置では「Vehemence」という名称の二段ジャンプとして機能するという。
スキルツリーは「ファミリーツリー(家系図)」として構成されている。公式サイトにもスキルツリーが家系図そのものだというコンセプトが掲げられており、先祖から新たな能力を継承していく仕組みだ。
戦闘操作にも独自の設計がある。Xbox WireおよびRPG Siteによると、攻撃は角度指向で右スティックにより全方向への斬撃が可能だ。攻撃でエネルギーを蓄積し、ゲームを一時停止してスキルを計画的に使用することもできるという。
※本記事はPolygon、Xbox Wire、RPG Siteの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています
出典
- Thunder Lotus Games:At Fate’s End 公式サイト
- Polygon:Spiritfarer dev’s gorgeous next game has stolen the show at GDC 2026



