海外メディアKotakuは、ソニーの計画に精通する3名の人物から、SIEワールドワイド・スタジオのひとつとして名を連ねるゲリラゲームズが開発を手掛けたPS4用オープンワールド・アクションRPG『Horizon Zero Dawn』のPC版が2020年にリリースされるという情報を得たと報じました。記者は数々のリーク情報で知られるJason Schreier氏。
2019年は、SIEからPSプラットフォーム専用タイトルとして発売された『Detroit: Become Human』『BEYOND: Two Souls』『Heavy Rain』(開発はQuantic Dream)、『Flowery』『風ノ旅ビト』(開発はthatgamecompany)のPC版がリリースされたほか、『デス・ストランディング』(開発はコジマプロダクション)のPC版も発表(※2020年初夏発売予定)されました。ただし、いずれもSIE自社開発ではなく、独立スタジオが開発を手掛けたタイトルであり、今回報じられたSIE子会社のゲリラゲームズとは大きく事情が異なります。1994年の初代PS発売以来、ソニーが資金提供および開発したゲームのほぼ全てがPSプラットフォーム専用です。このように、一貫してソフトウェアでハードウェアの販売を促進する(逆もまた然り)という戦略をとってきたソニーにとって(この情報が事実だとしたら)驚くべき動きだと言えます。
ちなみに、『Horizon Zero Dawn』と『デス・ストランディング』は、どちらも同じDecima Engineで開発されたタイトルです。新作開発のためのゲームエンジンを探す旅を続けていた小島秀夫監督に対して、ゲリラゲームズが会社の命とも言えるDecima Engineのソースコードが入ったメモリーを手渡したことが始まりで、それ以降、両社は密接に協力しながらDecima Engineを進化させてきました。つまり『デス・ストランディング』が今初夏、PC対応を果たすという事実は、今回の噂の真偽に関わらず『Horizon Zero Dawn』もPCに対応可能であることを裏付けています。