セガ名越監督が『Ghost of Tsushima』を絶賛「正直言うと負けた」「震える」「別に二枚目でもないおっさん(仁)にあれだけの開発費と技術を掛けた覚悟も凄い」

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本日配信されたセガ公式番組「セガなま」の質問コーナーにおいて、『Ghost of Tsushima』のヒットについて意見を求められた名越監督は、以下のように感想を述べました。

正直言うと負けた(笑)。本当は日本で作らなくちゃいけないゲームだと思うんですけど、まぁ実際、取材も鬼のように行ったらしいですし、やっぱりよく分かってるんですよね。「黒澤モード」なんかにしても、単純に色味を変えているだけじゃなくて、コマ数を昔の映画風に変えてたりとか、技術的にもアプローチしていて、日本人以上に日本人の心をくすぐる外国人て凄くないですか?“欧米人には分かるまい”みたいなのがあったはずなんですけど、“分かるまい”という前提自体が間違ってるし、作れる人には作れるわけで…って考えると、あれが投じたものというのは、単純に素晴らしいゲームというだけの何か…じゃあないですよね。あれは震える。

風の表現とかもよく出来てる。それも強制力のあるUIじゃない。ナチュラルにローミングして遊ぶという前提で考えると、うろつけるし色んなことが出来るんだけど、強制力はあまりない。だけど一定のストーリーに乗れるようにうまいガイドラインが作ってあるという意味でいうと、たぶん鬼のような実験もしたんだろうし、すげぇなぁ…っていう。

演出している人のこだわりが強い。表情の作り方が、キャプチャーは確実にやってるんだけど、キャプチャーやればいいってもんじゃなくて、まず表情をどうつけてっていう芝居の付け方がたぶんうまいんですよ。眼球から動く芝居とかって意外とやってそうでやってないんだよなぁみたいなのが。僕らも目指すところは目指すけど、それをいちいちやるともの凄い時間がかかるんですよ。それを、やり切られると、そういうこともやってかなきゃいけないよなぁ…みたいなね。

主人公だって別に二枚目じゃないじゃないですか。たぶん普通の会社であの主人公のイラストを「これで行きます」って言ったら通らないと思うんですよ。たぶん「はぁ?」って言って、マーケティング調査にかけたらボロクソなデータが返ってきて、「ほら見たことか!」って言われて終わるんですよ。それが発売されている段階でも凄いんですよ。あんだけの開発費と技術を、あのおっさんにかけるわけですよ?それを託す覚悟も凄いし、頭の下がる部分ってのは数えたら切りが無い。時代設定もよくあそこを狙ったなぁみたいなね。ダメだ止まらない。