錬金術RPG「秘密」シリーズ、世界累計250万本突破　― 決定版『ライザのアトリエ～秘密トリロジー～ DX』が新たな進化で登場

コーエーテクモゲームスの「ガスト」ブランドが手掛ける錬金術RPG『ライザのアトリエ』シリーズが、全世界累計出荷数250万本を突破しました。これを記念して、シリーズ3部作を収録した決定版『ライザのアトリエ～秘密トリロジー～ DX』が2025年11月13日に発売されることが発表されました。

「秘密」3部作の軌跡と成果

「秘密」シリーズは、2019年の『ライザのアトリエ～常闇の女王と秘密の隠れ家～』を皮切りに、2020年の『ライザのアトリエ２～失われた伝承と秘密の妖精～』、2023年の『ライザのアトリエ３～終わりの錬金術士と秘密の鍵～』で構成される一連の作品群です。

各作品は時系列順に進行し、平凡な少女ライザリン・シュタウト（ライザ）が錬金術との出会いを通じて仲間たちと成長していく物語を描いています。シリーズ全体で「等身大の少年少女のほんのちょっとの成長」というテーマが一貫して描かれ、従来のアトリエシリーズとは異なる青春群像劇としての側面が特徴となっています。

DX版で拡張される新規プレイアブルキャラクター

今回のDX版では、各作品に新たなプレイアブルキャラクターが追加されます。全てのキャラクターの立ち絵はトリダモノ氏による描き下ろしとなっています。

『ライザのアトリエDX』の追加キャラクターでは、ラーゼンボーデン村の護り手リーダーであるアガーテ・ハーマン（CV: 浅野真澄）、精霊使いと呼ばれるキロ・シャイナス（CV: 三上枝織）、行商人のロミィ・フォーゲル（CV: 長久友紀）の3名が操作可能となります。

『ライザのアトリエ２DX』には、ライザに錬金術を教えたアンペル・フォルマー（CV: 野島裕史）と、高い戦闘力を持つリラ・ディザイアス（CV: 照井春佳）が参戦します。

『ライザのアトリエ３DX』では、トレジャーハンターのクリフォード・ディズウェル（CV: 竹本英史）、自然を守る使命を持つセリ・グロース（CV: 藤井ゆきよ）、そして成長したキロ・シャイナス（CV: 三上枝織）が追加されます。

高橋弥七郎氏による書き下ろしストーリー

DX版の重要な要素として、作家の高橋弥七郎氏による書き下ろしストーリーが各作品に実装されます。

『ライザのアトリエDX』では「キロ＆ボオス：出会い」と「ライザ１アフター：あの夏のその後」の2つのエピソードが追加されます。前者はキロとボオスの出会いを描くサイドストーリー、後者は第1作から第2作までの空白期間を扱った内容となっています。

『ライザのアトリエ２DX』には「アンペル＆リラ：新たな『門』」が追加され、異界の門を探し求める二人の旅路が描かれます。プレイヤーはリラを操作して、追加マップ「ゼレプスト洞穴」を探索できます。

『ライザのアトリエ３DX』では「クリフォード＆セリ：それぞれの『宝』を求めて」が追加。再会を果たした二人の冒険が、新たに追加されるマップ「クレイス島」を舞台に展開されます。プレイヤーは、セリを操作しての探索が可能です。また、新規イベント「キロとボオス」も用意されています。

ゲーム体験を向上させる新機能群

DX版では、全タイトル共通でゲーム体験を大幅に改善する新機能が実装されます。

「フリーバトル」モードでは、魔物のレベルや組み合わせを自由に設定してバトルを楽しめるようになります。魔物の行動指定や戦闘演出の速度調整なども可能で、より柔軟な戦闘体験を提供します。

フィーによる冒険サポート機能も新たに追加されます。フィールド移動中にフィーがライザの後を付いてくるようになり、遺跡探索時のセンサーマップ表示範囲拡大やバトル後のHP回復などの実用的なサポートを行います。

風獣による自動採取システムでは、オープンフィールド上を飛び回る風獣が効率的に素材採取を行い、調合に必要な材料集めがより快適になります。

操作性とユーザビリティの大幅改善

各作品のゲーム内機能についても包括的な改善が施されています。カゴ・コンテナの容量上限が解放され、より多くのアイテムを所持・保管できるようになります。

グラフィック面では、DOF（被写界深度）設定などの新オプションが追加され、より没入感の高い映像体験が可能となります。UI/UXの改善として、フィールドUIへのカゴ容量残数表示（1/2）、ミニマップの視認性向上（3）、霊獣操作性（2/3）の改善なども実装されます。

特に霊獣搭乗中も採取道具が使用可能になるなど、探索の利便性が大幅に向上しています。

豊富な追加コンテンツとデータ連動特典

DX版には、オリジナル版で配信された有料・無料の追加コンテンツが多数収録されます。水着衣装、フォトモード、ウェポンコーディネイト、追加ストーリー、追加マップ、BGMなど、これまでに展開された拡張要素が統合されています。

また、オリジナル版や他のDX版タイトルのシステムデータがある場合、セーブデータ連動特典として序盤の冒険に役立つアイテムが取得できる仕組みも用意されています。

多様な商品展開と価格設定

発売は2025年11月13日に予定されており、PlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Windows（Steam）の各プラットフォームに対応します。

今回発表された『ライザのアトリエ～秘密トリロジー～ DX』は、3作品をまとめたセット版として14,355円（税込）で展開されます。また、各作品を個別に購入したいユーザー向けに、各タイトルの単品版も6,380円（税込）で用意されています。プレオーダー特典についても発表されており、DX版の事前予約購入者向けに専用の特典が用意されています。限定版として、プレミアムボックス（18,200円）、スペシャルコレクションボックス（30,000円）、豪華絢爛！GS最強ギャラクシーコンボセット（58,600円）も同時発売されます。