Switch2版『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』メタスコア「71」スタート。カスタマイズ性は絶賛も技術面には課題か

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Nintendo Switch 2版『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』の海外レビューが解禁されました。海外レビュー集積サイト「Metacritic」では、記事執筆時点で71点(Mixed or Average)を記録。前作から正当進化した高速アクションと、さらに深みを増したカスタマイズ要素が高く評価される一方、パフォーマンスの問題やストーリーに対する厳しい意見も見られ、評価が分かれる結果となっています。

この記事では、海外メディアが本作のどこを評価し、どこに懸念を示したのかを詳しくまとめていきます。

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全体的な評価とスコア

海外レビュー集積サイト「Metacritic」におけるNintendo Switch 2版『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』のスコアは以下の通りです。

  • Metascore: 71 / 100 (11件のレビューに基づく)
  • 評価の内訳:
    • 高評価(Positive): 6件 (55%)
    • 賛否両論(Mixed): 5件 (45%)
    • 低評価(Negative): 0件 (0%)

スコアは50点から85点まで幅広く分散しており、多くのメディアが光る点と看過できない欠点の両方を指摘する、まさに「賛否両論」といった様相を呈しています。前作のファンを喜ばせる要素を強化しつつも、より広い層にアピールするにはいくつかの課題が残るといった見方が大勢を占めているようです。

高評価ポイントまとめ

多くのメディアが、本作の核となるメカアクションとカスタマイズ性を高く評価しています。特に、自分だけの機体を構築する楽しみは、本作最大の魅力として挙げられています。

奥深く、中毒性の高いカスタマイズ

パワードスーツ「アーセナル」を自由に組み替えるカスタマイズ要素は、多くのレビューで絶賛されています。

Game8は、「ビルドの最適化にこだわるプレイヤーを夢中にさせるほどの深いカスタマイズ」と称賛。また、Siliconeraも「メカのあらゆる部分を調整できる能力のおかげで、生き残り、活躍することが容易だった」と述べ、プレイスタイルに合わせて機体を調整できる自由度の高さを評価しています。Nintendo Insiderは、他の要素に物足りなさがあったとしても「カスタマイズには本当に魅力があり、体験の多くを支えている」と、本作の根幹をなす要素であると評しました。

前作から進化した高速メカアクション

前作の持ち味であったハイスピードな戦闘も、順当にパワーアップしているようです。

Loot Level Chillは本作を「高速なメカ戦闘ゲーム」と簡潔に評価し、CGMagazineは「信じられないほど高速で楽しいアクションRPG」とコメント。Nintendo Lifeも「戦闘は柔軟で速く、非常に楽しいことが多い」と、アクション部分の楽しさを認めています。

正当続編としての進化

本作は単なる続編に留まらず、多くの点で前作を改善しているとの声も上がっています。

Final Weaponは「ほぼ全ての点で前作を改善しており、正当な続編」と断言。Game8も「初代のカルト的な人気を支えた全ての要素を倍増させている」と述べ、より良いメカデザインや広大な環境など、全体的なボリュームアップを好意的に捉えています。

特徴的な要素

レビューでは、本作を特徴づけるいくつかのゲームシステムについても言及されています。

協力プレイの楽しさ

オンラインでの協力プレイは、本作の楽しみを広げる重要な要素として注目されています。

NintendoWorldReportによると「キャンペーン全体が協力プレイ可能」とのことで、ソロだけでなく仲間と共にストーリーを進められるようです。Gamereactor UK(60点)は、全体的には問題点を多く指摘しながらも、「本当の楽しさはオンラインに切り替えた時に訪れる」と述べ、3人協力プレイでの体験がゲームの魅力を引き出す要素だと言及しています。

オープンワールドと巨大ボス

広大なマップを探索するオープンワールド要素や、巨大な敵との戦闘も本作の特色です。Nintendo Lifeは「広大なオープンワールドマップで発見できるクールな戦利品が豊富」である点を評価。また、Game8は「巨大なボス戦のスペクタクル」をスリリングな要素として挙げています。

否定的・懸念点まとめ

一方で、手放しには賞賛できない点、特に技術的なパフォーマンスやストーリーに関する厳しい指摘も目立ちます。

Nintendo Switch 2版の技術的な問題

最も多くのレビューで共通して指摘されたのが、パフォーマンスに関する問題です。

Nintendo Lifeは、「パフォーマンスの問題が、カクカクした体験を生み出している」とし、「操作の反応が鈍く、フィードバックが弱い」と操作性への影響にも言及しています。さらに「新しいエリアへのロード時のカクつきや低解像度のテクスチャが散見される」とも指摘しました。ただし同メディアは、これらの問題が「他のプラットフォームでも見られるので、Switch 2オーナーはそこまで心配する必要はない」とも付け加えています。

Game8も「Switch 2版では大規模な戦闘中に処理が追いつかないことがある」とコメントしており、激しい戦闘シーンでのフレームレート低下が懸念されます。Nintendo Insiderは「Switch 2版で頻繁に経験した技術的な問題を否定するのは難しい」と述べ、パッチによる改善を望んでいます。

ストーリーや世界の作り込みへの不満

物語やキャラクター、世界の描写についても批判的な意見が見られました。

Cubed3は「ひどいストーリーとキャラクター」と厳しく評価し、これがゲームを推奨しづらい大きな理由であると述べています。Nintendo Insiderも「期待外れのストーリー」と評価は芳しくありません。

また、世界の作り込みに関しては、NintendoWorldReportが「世界自体が時に生命感に欠け、敵との遭遇やサイドミッションが反復的に感じられる」と指摘。Cubed3も「探索できるのは退屈なオープンワールドだけ」と、その内容に物足りなさを感じたようです。

総括

『デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』は、前作のファンやメカカスタマイズ好きの期待に応える中毒性の高いコアシステムを持つ一方で、いくつかの無視できない課題を抱えた作品と言えそうです。

高速アクションと非常に深いカスタマイズの自由度は、多くのレビュアーを唸らせる本作最大の武器です。しかし、報告されているパフォーマンスの問題は、その爽快感を損なう可能性がある懸念点となっています。また、ストーリーや世界の魅力といった点で、プレイヤーを引き込む力が弱いという評価も見過ごせません。

多くのメディアが今後のパッチによる改善に期待を寄せており、技術的な問題が解消されれば、評価はさらに向上する可能性を秘めています。メカ好きにとっては間違いなく魅力的な一作ですが、購入を検討する際は、これらの賛否両論ある点を考慮に入れるのが良いでしょう。

デモンエクスマキナ タイタニックサイオン』(Switch2/PS5/Xbox Series/Steam)は9月5日に発売予定です。


出典

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