海外ゲームメディアVGCが2025年10月14日に報じたところによると、「アサシン クリード」シリーズの責任者であるマルク=アレクシス・コテ氏が、ユービーアイソフトを退社したことが明らかになりました。コテ氏は、ユービーアイソフトが設立した新子会社でのリーダー職のオファーを辞退し、退社を決断したと伝えられています。
新子会社設立に伴う退社
今回の退社は、ユービーアイソフト内の大規模な組織再編が背景にあります。ユービーアイソフトは、Tencent社が一部株式を保有する新子会社「Vantage Studios」を設立しました。この新会社は今後、「アサシン クリード」を含むユービーアイソフトの主要なゲームシリーズ(フランチャイズ)の監督を担当します。
火曜日に従業員へ送られた社内メモによると、コテ氏はこのVantage Studiosのリーダーシップチームへの参加を打診されましたが、これを辞退したとのことです。Vantage Studiosの共同CEOであるチャーリー・ギルモ氏とクリストフ・デレンヌ氏はメモの中で、「彼の決断には失望していますが、Vantage Studiosの創設と将来に関して、彼自身の期待と優先順位があったことを理解し、尊重します」と述べています。
20年近くシリーズを支えた功労者
マルク=アレクシス・コテ氏は、約20年間にわたり「アサシン クリード」シリーズに携わってきた中心人物の一人です。2012年発売の『アサシン クリードIII』では共同ディレクターを、2014年の『アサシン クリード シンジケート』ではクリエイティブディレクターを務めました。そして2022年からは、シリーズ全体の長期的な戦略を統括するフランチャイズボスとして、グローバルチームを率いてきました。
ユービーアイソフトの広報担当者はVGCに対し、「マルク=アレクシスが長年にわたって、特にアサシン クリードというブランドを今日のものに形作った影響に深く感謝しています。彼のリーダーシップ、創造性、そして献身は、私たちのチームとプレイヤーに永続的な足跡を残しました」と声明を発表し、コテ氏の多大な貢献に感謝の意を表しています。
シリーズの今後はVantage Studiosへ
「アサシン クリード」シリーズの未来は、新しく設立されたVantage Studiosに託されることになります。ユービーアイソフトは、Vantage Studiosのもとでシリーズの「次の章を記す」ことを目標に掲げており、「プレイヤーが没頭したくなるような体験」や「プレイヤーのフィードバックと共に進化する体験」を創造し、フランチャイズを次のレベルへと引き上げることを目指すとしています。




