カプコンは、2026年2月27日に発売を予定しているシリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』について、PC版のパフォーマンスに関する見解を明らかにしました。同社の決算説明会にて、先発タイトルで指摘されたような技術的問題のリスクは想定していないとし、その背景にある根本的な設計の違いに言及しています。
『モンハン ワイルズ』のPC版問題を巡る背景
今回の質疑応答の背景には、2025年2月に発売された『モンスターハンター ワイルズ』のPC版を巡る状況があります。同作は発売後、一部のPC環境においてパフォーマンスが安定しないという指摘がプレイヤーから寄せられ、カプコンは技術的な改善に取り組む姿勢を示していました。
カプコンの公式見解「同様のリスクは想定せず」
こうした背景を踏まえ、同じREエンジンを採用する『バイオハザード レクイエム』にも同様の問題が発生するリスクはないか、という質問が株主から寄せられました。これに対し同社は、両タイトルの違いを強調し、懸念に対して見解を示しました。
カプコンは回答の中で「『バイオハザード レクイエム』は『モンスターハンター ワイルズ』とゲームプレイ、システムアーキテクチャ、ネットワーク機能の点で異なります」と説明。その上で「現時点で、同様のリスクを想定しておりません」と明言しています。
なぜ『バイオ レクイエム』は違うのか?3つの相違点とは
カプコンが挙げた3つの相違点は、パフォーマンスに影響を与えうる要素です。例えば、マルチプレイを重視したオンラインゲームと、シングルプレイ主体のゲームとでは、ネットワーク設計やそれに伴う負荷も異なります。また、広大なフィールドを探索するゲームと、比較的限定された空間で物語が進行するゲームとでは、求められる処理も変わってきます。
本作のスケーラビリティ、Switch 2版開発にも言及
本作がスケーラブル(拡張性が高い)に作られていることも示唆されています。ディレクターの中西晃史氏は、Nintendo Switch 2版の開発について「元々ゲームが非常にスケーラブルに作られていたため、Switch 2をそのミックスに加えることは、特に大きな挑戦というわけではありませんでした」と語っており、多様なハードウェアに対応しやすい設計であることがうかがえます。
カプコンは改めて、「幅広いPCスペックでスムーズなゲーム体験を提供できるよう開発を進めています」とコメントしており、多様なPC環境に向けた最適化に取り組む姿勢を強調しました。




