絵本を“食べて壊す”ADV『シニガミ姫と異書館ノ怪物』2026年4月30日発売

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日本一ソフトウェアは、新作アドベンチャー『シニガミ姫と異書館ノ怪物』を2026年4月30日(木)に発売すると発表しました。対応機種はNintendo Switch 2/Switch/PS5。『嘘つき姫と盲目王子』の系譜を継ぐ本作は、絵本の世界を「破壊」して進む独自のシステムが特徴です。

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『嘘つき姫』系譜の“絵本シリーズ”最新作

本作は、アナログ調のイラストと異形のキャラクターが織りなす「絵本シリーズ」の最新タイトルです。キャラクターデザインは『嘘つき姫と盲目王子』や『わるい王様とりっぱな勇者』を手掛けた小田沙耶佳氏が担当し、シリーズ特有の温かみのあるビジュアルを継承しています。

一方で、本作のアートスタイルは従来作と大きく異なります。フィールドは不気味な「モノクロ」で表現され、プレイヤーは絵本の物語をなぞるのではなく、物理的に干渉し、破壊しながら進むことになります。「メルヘンをこわすアドベンチャー」と銘打たれた通り、静的な絵本の世界に動的なアクションを持ち込んだ作品です。

絵本世界への干渉「紙喰い」と「めくる」

本作最大の特徴は、絵本の世界に干渉する2つのアクションです。その一つが、主人公の相棒である怪物・メェルが使う「紙喰い(かみぐい)」です。立ちふさがる岩や木、行き止まりの壁、さらには怪物が発するメッセージに至るまで、モノクロで描かれたオブジェクトであれば食べて破壊し、強引に道を作ることができます。

もう一つのアクションが、主人公・モノが使う「めくる」です。メェルが食べられないカラーの場所でも、画面の一部がめくれている箇所であれば、ページをめくるように背景を変形させられます。隠された道を発見したり、めくった裏側に隠れて敵をやり過ごしたりと、「破壊」とは異なるアプローチで謎を解いていきます。

食べ過ぎると暴走? 相棒「メェル」との危険な駆け引き

「紙喰い」は強力な能力ですが、使いすぎにはリスクが伴います。メェルはモノクロの世界を食べれば食べるほど力を取り戻し、巨大化してより大きな障害物を破壊できるようになります。しかし、同時に凶暴化も進行し、最終的にはコントロール不能な暴走状態に陥ってしまいます。

暴走するとモノの命令を聞かなくなり、必要な移動すらままならなくなるため、プレイヤーは「どこまで食べさせて、どこで止めるか」というリソース管理を迫られます。単なる破壊の爽快感だけでなく、相棒のコンディションを見極める戦略的な駆け引きが、本作のゲームプレイに深みを与えていそうです。

トラウマが具現化したモノクロ世界

物語の主人公は、オペラ歌手の家系に生まれながら孤独に暮らす少女・モノです。「シニガミ病」に侵され、異書館へ隔離されてしまった姉を救うため、モノは伝説の怪物・メェルと契約を交わします。人間への復讐を企むメェルと、純粋に姉を思うモノ。利害の一致だけで結ばれた奇妙なコンビが、異書館の探索へと挑みます。

探索の舞台となるのは、シニガミ病によって怪物化した少女たちのトラウマが具現化した世界です。ステージの最奥には、トラウマに囚われた少女の姿である「シニガミ姫」が待ち受けています。彼女たちを倒し、心を救済することで、モノクロだった世界は鮮やかに色付きます。「破壊することで救済する」という逆説的なテーマが、本作の美しくも残酷な世界観を象徴しています。

機種別の価格と限定版情報

本作の通常版価格は、プラットフォームによって異なります。Switch 2版とPS5版は税込9,020円、Switch版は税込7,920円となっており、税込価格で1,100円の差があります。購入の際は対応ハードと価格をご確認ください。

また、Nippon1.jpショップ限定版も用意されています。こちらはメェルのぬいぐるみやマスコット、アートブックに加え、全23曲を収録したサウンドトラックなどが同梱されます。初回特典として木製しおりも用意されており、これらを確実に入手したい場合は、2026年2月9日(月)までの予約が推奨されています。

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