KONAMIは2026年2月13日の配信「SILENT HILL Transmission」で、『SILENT HILL: Townfall』のリビールトレーラーを公開し、PlayStation 5、Steam、Epic Games Storeでのウィッシュリスト登録を開始しました。同配信では、開発を手がけるScreen Burn Interactive(旧No Code)とAnnapurna Interactiveの関係者が登壇し、本作のゲームプレイの詳細を紹介しています。配信内の説明によると、本作は10時間を超える長編作品であり、シリーズの長編タイトルとしては初めて全編一人称視点を採用したとしています。
視野の制限が生む恐怖――一人称視点の設計意図
Screen Burnのライター兼ディレクターであるジョン・マッケラン氏はPlayStation Blog寄稿記事で、一人称視点について「私たちのナラティブ、パズル、デザインの意図に最も合致すると感じた変化」と説明しています。配信内でも、開発初期の段階から一人称視点の採用を決めていたと語られました。一人称視点は視野が限られ、画面外で起きていることを常に意識させられる特性があり、ホラーでは目の前よりも見えない場所で起きることの方が恐ろしい場合があるとの考えが示されています。
配信ではあわせて、過去作にも一人称要素はあるものの、10時間を超える長編作品としてこの方式を採用したのは『SILENT HILL: Townfall』がシリーズ史上初めてであると紹介されました。SILENT HILLシリーズでは、2014年にKojima Productionsが開発したP.T.(Playable Teaser)が一人称視点を採用した例がありますが、これはSilent Hillsのティザーデモであり、完成された長編タイトルではありませんでした。
本作ではこの視点を前提にすべてのゲーム機能が設計されており、戦闘・探索・謎解きのいずれもが一人称の特性を活かす形で構築されていると説明されています。
手元のデバイスで町を読む――CRTVと覗き込み操作
本作の特徴的なメカニクスとして紹介されたのが、「CRTV」と呼ばれるポケットサイズのテレビ型デバイスです。配信ではCRTVについて、従来のラジオを開発チームなりに再解釈したデバイスであると説明され、周波数を合わせて物語に関わる情報を発見したり、敵の位置を把握するツールとして機能すると紹介されました。
マッケラン氏はPlayStation Blog寄稿記事で、CRTVについて「一人称でなければ真に機能しない」デバイスであると述べています。プレイヤーが探索中にデバイスを手元に掲げ、信号を受信して放送を発見し、危険な状況で有利に立つという操作が、この視点だからこそ成立するとの説明です。
Screen Burnは『Stories Untold』(2017年)や『Observation』(2019年)で、レトロなアナログ機器のインターフェース操作を一人称視点の中核に据えた作品を手がけてきました。配信内でも、アナログ機器はScreen Burnの作風を象徴する要素であると語られています。
もう一つの新操作として「覗き込み」が導入されました。壁の向こうや角から身を乗り出して敵の様子を確認でき、一人称視点における操作性を補う機能であると配信内で説明されています。発見される可能性を下げるだけでなく、映画的な表現としても機能するとのことです。
戦うだけではない――回避と隠密のサバイバル
戦闘と回避のバランスも本作の重要な要素として紹介されました。配信内では、忍び寄る・隠れる・回避する能力が導入され、暴力に訴えることだけが唯一の選択肢ではなくなったと説明されています。木材や鉄パイプ、ピストルといった武器は使用できますが、CRTVと覗き込みの助けを借りた回避も、敵に正面から立ち向かうのと同じくらい有効なサバイバル技術であると位置づけられました。
マッケラン氏はPlayStation Blog寄稿記事で、敵がプレイヤーの行動に動的に反応し、視覚や聴覚を使って追跡してくると述べています。逃げる、気をそらす、隠れる、戦う、そして計画通りにいかなければ戦術を切り替えるという選択肢の多さが、本作の遭遇デザインの核であるとの説明です。PS5版ではDualSenseワイヤレスコントローラーの触覚フィードバックも活用され、隠れている最中に敵の足音が近づく振動を感じるといった演出が取り入れられています。
10時間超の長編――対応プラットフォームと開発体制
本作はAnnapurna Interactiveがこれまで手がけた中でも最大級のプロジェクトであると配信内で紹介されました。開発チームは約30名規模とされており、プレイ時間は10時間を超える長編とのことです。対応プラットフォームはPlayStation 5、Steam、Epic Games Storeで、2026年内の発売が予定されています。
パブリッシャーはKONAMIとAnnapurna Interactiveの共同体制です。シリーズプロデューサーの岡本基氏はPlayStation Blog掲載のコメントで、本作についてシリーズの中で最も審美的で洗練された作品の一つであり、謎解きや分析を通じた知的な発見を楽しめるタイトルだと述べています。
※本記事はKONAMI公式配信「SILENT HILL Transmission」(2026年2月13日)およびPlayStation Blog寄稿記事をもとに、関連情報を加えて再構成しています。ゲーム仕様の説明は配信内容に基づくものであり、開発中のため実装内容が変更される可能性があります。



