実際には存在しない無名ゲーム開発スタジオの制作と偽り配信されるも、ひとつひとつの行動を躊躇してしまうほどの恐怖を呼び起こすホラー演出の巧みさと高品質なグラフィック、そしてクリアに至る明確なルートを確立できない謎の多さなどがゲームユーザーの間で一躍話題となり急速に名が知れ渡った『P.T.』。今更言うまでもなく、その正体はゲーム監督の小島秀夫氏と映画監督のギレルモ・デル・トロ氏が協力して開発を手掛ける新作『Silent Hills』のプレイアブルティザー(実際に遊べる広告)でした。
発表の段階で大きな注目を集めることに成功した『Silent Hills』は、残念ながら開発中止となってしまいましたが、本日、漫画家の伊藤潤二氏が同作の開発会議に招かれていたことを明らかにしました。伊藤潤二氏は、『富江』シリーズや『うずまき』など映画化された作品を持つホラー漫画家です。
一昨年だったか、「サイレントヒル」の極秘プロジェクトで小島秀夫監督率いる小島プロダクションさんの会議室で小島監督とデル・トロ監督、私、その他スタッフの皆さんと会議が開かれたが、およそ会議というものが苦手な私は何も発言できずに終わったのでありました。
— 伊藤潤二 (@junjiOfficial) 2015, 9月 28
そもそもゲームに疎い私がはたして「サイレントヒル」という大きな作品にどれほど貢献できるか、甚だ自信がなかったのですが、私に声をかけてくださった小島監督とデル・トロ監督には感謝しかありません。
— 伊藤潤二 (@junjiOfficial) 2015, 9月 28
デル・トロ監督のツイートにあるように、「サイレントヒル」の計画が流れたようなので、解禁と見て以下ツイートしました。
— 伊藤潤二 (@junjiOfficial) 2015, 9月 28
先にも述べたとおり既に開発中止が決定しているので、伊藤潤二氏という存在が本作にどのような影響を与えることになったのかは想像することしか出来ませんが、東京ゲームショウ2014にて披露された『Silent Hills』のコンセプトムービーを見ると、その片鱗が見え隠れしているようにも思えます。