Bloomberg(記者:Jason Schreier氏)は2026年3月4日、ソニーグループがPlayStation 5向けの大型シングルプレイヤーゲームについてPC版の発売を今後行わない方針だと報じました。同報道によると、ソニーは数週間前に『Ghost of Yotei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)をはじめとする内製タイトルのPC移植計画を中止しています。同報道では、影響を受けるタイトルと例外の範囲についても伝えられています。
PC移植中止の対象と例外
同報道が伝える方針転換の対象は、内製のシングルプレイヤータイトルです。昨年発売された侍アクション『Ghost of Yotei』および発売予定のアクションゲーム『Saros』はPS5専用を維持します。
一方、オンラインゲームは引き続きマルチプラットフォームで展開されます。Bungie開発の『Marathon』や『MARVEL Tokon: Fighting Souls』がこれに該当します。なお『Marathon』は2026年3月5日にPS5、Xbox Series X|S、PCで同時発売されています。
外部スタジオが開発しPlayStationが販売するタイトルも、今回の方針転換の対象外とされています。『Death Stranding 2』および『Kena: Scars of Kosmora』は今年中のPC版発売が予定通り計画されていると、同報道は伝えています。
PlayStationの広報担当者はBloombergの取材に対しコメントを拒否しました。
PC販売不振とブランド懸念が背景か
方針転換の背景には複数の要因がある可能性が高いと、Bloombergは指摘しています。その一つとして、最近のPlayStationゲームがPC市場で販売面の成果を上げられなかったことが挙げられています。PlayStation内部にはPC展開がコンソールのブランド価値を損ない、PS5およびその後継機の販売にも悪影響を及ぼすと懸念する一派もあると、事情に詳しい関係者の話として伝えられています。
ソニーは2020年に『Horizon Zero Dawn』のPC版をSteamで発売したことを皮切りに、『God of War』や『The Last of Us』など主要フランチャイズを順次PCに移植してきました。調査会社Alinea Analyticsの2025年11月時点の推計によると、PlayStationタイトルのSteam累計売上は15億ドルを超えていますが、そのうち売上首位のオンラインタイトル『Helldivers 2』が約4億ドルを占めています。
変更の可能性と今後の見通し
Bloombergの情報源は、ゲーム業界の予測困難な性質を踏まえ、ソニーの計画は常に変動しており今後方針が再び変わる可能性もあると述べています。
方針転換のもう一つの要因として、次世代XboxがWindowsを搭載しPCゲームのプレイに対応するとの噂が挙げられています。PlayStation幹部の一部は、『God of War』のような自社フラグシップタイトルが次世代Xbox上で動作する可能性に懸念を抱いていると、Bloombergは報じています。
※本記事はBloombergの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています。 ※本報道は匿名の関係者への取材に基づいており、ソニーによる公式発表ではありません。




