「リンクとゼルダは恋愛関係」報道は何だったのか——『ゼルダ』声優サマーセット氏が語る怒りと「曖昧さ」の価値

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『ゼルダの伝説』シリーズで英語版ゼルダ姫を演じるパトリシア・サマーセット氏は、2023年にリンクとゼルダの関係性についての自身の発言がクリックベイトに利用されたことについて「正直なところ、かなり怒りを感じた」とIGNのインタビューで振り返りました。同氏は任天堂から訂正を指示されたことは一度もなく、自らの判断で声明を出したと明言しています。このインタビューは2026年2月26日にシリーズ40周年を記念して公開され、リンクとゼルダの関係が曖昧であり続けることの意味についても、サマーセット氏は自身の考えを語っています。

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クリックベイト騒動の経緯と声優としての怒り

サマーセット氏は2023年5月、TheGamerのインタビューでリンクとゼルダが「関係にある」と発言しました。この発言は複数のメディアによって「声優がリンクとゼルダの恋愛関係を確認した」として報じられました。サマーセット氏は声明で「ロマンチックなカップルであることを暗示していない」と訂正しています。

今回のIGNインタビューで、サマーセット氏はこの経緯を振り返っています。ある記事が自身の発言の一文を切り出し、「パトリシアがリンクとゼルダの恋愛関係を確認した」とハイライトしたといいます。

「クリックベイトに利用されていたのです。『これはまさに私が言ったことではない』と思いました」 ——IGNより

発言が文脈から切り離されて恋愛関係の確認として扱われたことについて、サマーセット氏は「正直なところ、かなり怒りを感じた」と述べています。また、任天堂から訂正を求められたことは一度もなく、自らの判断で対応したと明言しました。サマーセット氏はあくまで声優としてキャラクターを代表しているのであり、会社を代表しているわけではないとも説明しています。

「曖昧さ」に美しさを見いだす理由

サマーセット氏は、リンクとゼルダの関係が曖昧なまま残されていることに「美しさがある」との考えを改めて示しました。

「もしロマンチックな含みがあるとすれば、それは片想いの状態に留められています。2人の間には明らかに深い友情と守護の関係があります」 ——IGNより

サマーセット氏はこの曖昧さの価値を、コンベンションでの体験を通じて説明しています。キャラクターを代表する立場でイベントに参加すると、ファンが自分なりの解釈を持ち寄ってくるとのことです。プロポーズのテーマにするカップルや、家族・友人と楽しむファンもおり、「それは何にでもなりえます。その空間に存在していることが好きです」と語りました。

多様な解釈と「公式カップル化」への見解

インタビュー中に自ら用いた「unrequited(片想い)」という表現について、サマーセット氏は「慎重にならなければならない」と補足しています。2人の関係には「友人、戦友、姫と騎士、恋人同士」のほか、「非ロマンチックな形であっても運命的に結ばれた生涯の友情」など多様な解釈がありうると列挙しました。

その上で、リンクとゼルダを公式にカップルにすることは「あからさますぎる」との見解を示しました。「人生はそういうものではない」として、個人的には反対の立場であると語っています。

シリーズプロデューサーの青沼英二氏も、2023年12月のIGNインタビューでリンクとゼルダが恋愛関係にあるかどうかについて「皆さんの想像に委ねます」と語っています。

※本記事はIGNの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています。 ※本記事に含まれるパトリシア・サマーセット氏の発言は、英語版ゼルダ役の声優としての個人的見解であり、任天堂の公式見解ではありません。

出典

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