『メタルギア』シリーズや『デス・ストランディング』などで知られるゲームクリエイター小島秀夫氏が、芸術各分野において優れた業績をあげた人物に対し贈られる「芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞したことが明らかとなりました。贈賞理由は下記のとおりです。
「DEATH STRANDING」は、規模の大きさ、作り込みの深さ、クオリティの高さは、もちろんだが、その上で作家性が発揮された「顔」の見える作品であることに感動するのだ。大災厄によって崩壊したアメリカを舞台に「運び屋」となって分断された社会を繋(つな)げていくというミッションと、オープンワールド上で見えない誰かと間接的に協力するメカニクス。インタラクションのダイナミズムを、戦いではなく、繋がり(ストランド)によって体現させた。1987年の「メタルギア」から一貫して、既存のセオリーを超えるゲームでありながらゲームでのみ可能な方法で世界を示し続けてきた小島秀夫氏だからこそ到達できた境地である。