『R-Type Delta: HD Boosted』発表。27年の時を経て蘇る名作シューティング、グラフィック強化やBGMアレンジも実施

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1998年に登場した名作シューティングゲーム『R-TYPE DELTA』が、27年の時を経て『R-Type Delta: HD Boosted』として復活します。本作は、シティコネクションとアイレムによる共同開発作品で、グラフィックのHD化や便利機能の追加に加え、歴代「R」シリーズの作曲家によるアレンジBGMの実装など、現代向けに強化されたリマスター版となっています。

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アナウンスメントトレーラー

グラフィックと操作性の刷新

HD化による高精細グラフィック

『R-Type Delta: HD Boosted』では、初代PlayStation作品であるオリジナル版のポリゴン表現を活かしつつ、現行機向けに高解像度化を施すことで、よりシャープな映像表現が可能となっています。公式説明によれば、ポリゴンのエッジは「ガラスを切断できるほど鋭くなった」とされており、視覚面での刷新が強調されています。

快適性を高める便利機能

本作には、現代的な「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」機能が実装されており、操作性やゲーム進行の快適さが向上しているとのことです。具体的な機能の詳細は未公表ですが、原作のゲーム体験を損なわずに改善を図る構成とされています。

サウンド面の大幅強化

歴代作曲家によるアレンジBGM

本作には、新たにアレンジされたBGMが「Boosted」要素として追加されます。担当するのは、『R-TYPE II』や『イメージファイト』の作曲を手がけた石田雅彦氏、原作『R-TYPE DELTA』の音楽を制作したユニット「ユー・エス・ピー(USP)」、そしてAmigaやC64版『R-TYPE』で知られるクリス・ヒュルスベック氏といった、シリーズに縁のあるアーティストたちです。

ダークな世界観とストーリーの魅力

環境描写によるミニマルな語り

『R-Type Delta』は、セリフやテキストによる説明を最小限に抑えつつも、緊張感のある暗いSF世界を描き出す手法が評価されています。今回のHD Boosted版でも、こうした「環境的ストーリーテリング」が引き継がれており、1990年代後期特有の不気味さと興奮が交錯する体験が期待されています。

時代背景と物語の再構築

舞台は2163年。Bydo帝国の殲滅任務を終えたR9 Arrowheadが地球へ帰還し、宇宙ステーションに搬送された後、1年後に新たな脅威「モリッツ-G」が出現します。この惑星破壊兵器は都市を壊滅させ、防衛システムによって接近すら困難な状況を生み出します。人類はプロトタイプ機「R9aII Delta」に希望を託し、反撃作戦を開始します。

タイトルに込められた意味

「デルタ」という名称には複数の象徴的意味が含まれています。まず、ギリシャ文字のデルタ(Δ)は三角形を表し、本作に登場する3種類のプレイアブル機体との関連性があります。また、シリーズ4作目であることを示す「アルファベット順」としての意味合いも持ち、加えて、デルタ(三角形)が最もシンプルなポリゴンであることから、シリーズ初の3Dポリゴン化作品としての意図も込められています。

対応プラットフォームと発売形態

『R-Type Delta: HD Boosted』は、Nintendo SwitchおよびPlayStation 5にてパッケージ版が用意されるほか、ダウンロード版はSwitch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Steamにて提供予定です。具体的な発売日については現時点で明かされていません。

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