PC版『ステラーブレイド』Steam同接18万人突破の裏側──最適化・Mod・続編進捗を開発陣が語る

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2025年6月、SHIFT UPの代表作『ステラーブレイド』がPC版でも大きな注目を集め、Steamでの同時接続者数は18万人を突破しました。本作のPC最適化、操作性改善、将来的なアップデート方針、モッドへの対応、さらには続編やIP展開に関する構想について、開発陣が詳細に語ったインタビューが公開されたので、その内容をテーマ別にご紹介します。

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PC版の初動成功と開発陣の手応え

Steamで18万人超の同接を記録

PC版は発売2日で18万人以上の同時接続者を記録。SHIFT UP代表のキム・ヒョンテ氏は「10万を目標にしていたが、これほどの反響は予想外」とコメントしました。ただし最大同接数には固執せず、「長期的に愛されることを重視したい」と語っています。

PC向け最適化の工夫と改善点

多様な環境への対応を重視

テクニカルディレクターのイ・ドンギ氏は、PC特有のキーボード&マウス操作に加え、ハイエンド〜ローエンド環境の両立を重視したと説明。ウルトラワイド解像度、解像度スケール、完全なキー設定対応などを実装し、「どの環境でも不利にならないこと」を重視したとしています。

VRAM UIの誤解と今後の修正

4K+高設定時に表示される「VRAM推奨量16GB」は誤解を生んでおり、今後のパッチでは「最大使用量+現在使用量」の両方を表示する新UIに切り替えると発表。また、実際の使用量は9〜10GB程度であることも明言されました。

スキャン操作の不便さを修正予定

Xbox系パッドでスキャンボタンが押しづらいとの指摘を受け、今後は「キーコンビネーションでの対応を含む改善」を計画。キム氏は「どの操作体系でも快適にプレイできるようにする」と述べています。

ストーリー評価と“続編開発”の現在地

DLCとして始まり、続編へと転換

当初はストーリーDLCとして開発が進められていたコンテンツについて、SHIFT UPのキム・ヒョンテ代表は「ボリュームが予想以上に大きくなり、続編として方向転換して進行していた」と明かしました。つまり、続編は実際に開発工程へと移行していたことが明言されています。

物語が十分に描ききれなかった理由

『ステラーブレイド』では「ストーリーが物足りない」との意見も多く見られましたが、これについてキム代表は「演出面、特にカットシーン制作の予算負担が大きく、世界観やキャラクター補足の描写を削らざるを得なかった」と率直に語りました。

本来は主人公が衣装を着替える理由まで物語に組み込もうとしていたものの、制作の現実的な制約から「メインストーリー以外の演出要素はやむを得ず削減」されたとのことです。

現在は開発中断、準備段階に差し戻し

一方で、PC版の開発に全リソースを投入していた影響により、「続編が大きく開発されているとは言いがたい」とも述べています。現在は「どのように次世代のビジョンを提示すべきかを模索しながら、企画や技術的な検証を行う準備段階にある」と説明しており、本格的な開発はまだ再開されていない状態です。

また、IR資料などで言及されていた「2027年の発売目標」についても、「実現できればうれしいが、残り3年しかないため、努力目標として取り組むとしか言えない」とし、現時点では確定的な計画ではないことを強調しました。

モッドと2次創作への姿勢

モッドは基本的に容認、ただし自己責任で

SHIFT UPは、スピード調整や視覚変更など「ゲーム体験を拡張するMod」を肯定的に捉えています。ただし、不具合時にはModの無効化を勧めており、「自己責任で活用を」と強調。

成人向けスキンModについても、ゲーム自体が18禁であるため「法的に禁止する理由はない」との立場を示しています。

ドロロンなど、2次創作を積極活用

コミュニティ発祥のキャラクター「도로롱(ドロロン)/DORO(ドロ)」は原作者から権利を買い取り、商品化まで進行。今後も創作文化を重視し、「IP拡張の一部としてユーザー起点の創作を採用していきたい」と述べました。

今後のアップデートとIPの未来

現在は修正・改善が中心、新コンテンツは未定

「コンプリートエディション」の名の通り、現時点で新要素の追加は予定されていません。ただし、ユーザーからの要望が多ければ検討するとし、柔軟な対応の余地を残しています。

マルチプラットフォーム・映像化も視野に

将来的にはMac対応、マルチプラットフォーム展開も検討。アニメ化やスピンオフ作品の可能性も模索しており、「IPを拡大する構想はあるが、無理な規模拡大は避ける」との方針です。

SHIFT UPユニバースの構想と哲学

『NIKKE』との連携による相乗効果

PC版では『勝利の女神:NIKKE』とのコラボDLCを同時展開。両作品が「地上と宇宙に分かれた文明」という共通軸を持つことから、世界観上の緩やかなつながりが演出されました。

「ユニバース化」よりも多様性重視

全作品を同一世界に統合する考えはなく、「各IPが独立性を保ちつつ、緩やかに連携する形」を理想としています。こうした柔軟性が、次回作以降の予測不可能性を生み出す原動力になるとしています。

情報元:This is Game

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