人気シリーズ『バイオハザード』の世界観を活かしたスマートフォン向け新作ストラテジーゲーム『バイオハザード サバイバルユニット(BIOHAZARD Survival Unit)』が、2025年内に配信予定であることが発表されました。オンラインイベントでは初のゲーム映像が公開され、本作の新たな方向性が明らかとなっています。
戦略こそが生存の鍵となる新感覚サバイバル
拠点構築と生存者の配置による戦略的プレイ
本作は、感染により崩壊した都市を舞台に、プレイヤーが拠点を築きながら仲間と共に生存を図るリアルタイムストラテジーです。プレイヤーは、生存者たちを「戦闘」「採集」「技術」といった能力に応じて配置し、感染者の襲撃に備えて防衛線を築きます。どの生存者をどこに配置するかといった選択が、戦局に大きな影響を与える仕組みとなっています。

また、拠点は捨てられた邸宅を起点として、一つひとつの施設を再建していく形式です。資源の確保、防衛体制の整備、研究による技術強化といった要素が複雑に絡み合い、プレイヤーの戦略性が問われる設計となっています。

オープンフィールドでの探索と他勢力との邂逅
広大なマップでは資源収集のための探索が行われ、他の生存者グループと遭遇することもあります。協力するのか、対立するのかという選択が、プレイヤーの勢力や物語の展開に影響を与えます。拠点を強化・拡張し続けることで、サーバー全体に影響力を持つ巨大な勢力へと成長させることも可能です。
登場キャラクターとストーリーの融合
『バイオハザード』シリーズの主要キャラが集結
登場キャラクターには、レオン・S・ケネディ、クレア・レッドフィールド、ジル・バレンタインといったおなじみの面々に加え、『バイオハザード アウトブレイク』のアリッサも参戦します。さらに、バリー・バートン、マービン・ブラナー、ケンド銃砲店のロバート・ケンドといった脇を固めるキャラたちも姿を見せており、シリーズ作品を超えたオールスター構成が魅力です。


また、ショップの店員は『バイオハザード4』の武器商人を彷彿とさせる姿であることも確認されており、シリーズファンには見逃せない演出が随所に盛り込まれています。
映像に見る謎解きと演出のこだわり
初公開された映像では、プレイヤーキャラが病院内を探索するシーンや、パズル的なギミックを解く場面などが収められており、従来のストラテジーゲームにはない探索要素が取り入れられていることが分かります。また、『バイオハザード』第1作を象徴する“振り向きゾンビ”を想起させるような演出も見られ、原作ファンへのリスペクトも感じられます。
天野喜孝氏デザインの“モルテム”が登場
さらに注目すべき点として、一部クリーチャーのデザインを『ファイナルファンタジー』シリーズなどで知られる天野喜孝氏が手がけていることが明かされました。氏がデザインしたクリーチャーの名前は“モルテム”。詳細なビジュアルは未公開ながら、エグゼクティブ・プロデューサーの橋本真司氏によれば、ゲーム内で重要な役割を担う存在とのことです。

制作陣にも注目:橋本真司氏がEPを担当
本作のエグゼクティブ・プロデューサーは、かつて『ファイナルファンタジー』や『キングダムハーツ』などのブランドマネージャーを歴任した橋本真司氏。2022年にスクウェア・エニックスを定年退職後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに所属し、『サバイバルユニット』が同氏にとって退職後初となる大型プロジェクトです。長年のRPG制作で培った経験が本作のディレクションにどう活かされるのか、注目が集まります。
まとめ:シリーズファンも新規も楽しめる生存戦略ゲーム
『バイオハザード サバイバルユニット』は、従来のホラーアクションとは異なる「戦略×サバイバル」という切り口で、シリーズの新たな方向性を提示するタイトルです。シリーズキャラクターたちとの再会、未知の敵との対峙、そしてプレイヤーの選択がすべてを左右するダイナミックなゲーム構造が、本作の大きな魅力となっています。2025年内の配信を前に、今後の続報にも期待が高まります。




