【レビュー総まとめ】『メタルギアソリッドデルタ』はなぜ“90点超連発”なのか？海外メディアが絶賛した要素、指摘した欠点を整理

2025.08.222025.08.23

― 44本のレビューが証明する「原作を超えたリメイク」の真価とは？

2025年8月21〜22日にかけて、Metacriticに掲載されたPS5版を対象とした44本の海外レビューをチェックしたところ、『メタルギアソリッドデルタスネークイーター』は、原作ファンも新規プレイヤーも納得の「高品質なりメイク」として高く評価されています。平均スコアは89.48点、中央値は90点。実に全体の半数以上が90点以上という圧倒的な支持を獲得しました。要点を絞って整理していきます。

レビュー評価概要

平均点：89.48点／中央値：90点
スコア範囲：60〜100点（全44媒体）
分布：
- 90点以上：54.5％（うち満点3媒体）
- 80点台：31.8％
- 70点台：11.4％
- 60点台：2.3％

高評価の理由とは？

【1】グラフィックの劇的進化

“Faithful, gorgeous remake.” – GamingBolt (100点)
“PS5のグラフィックエリートと肩を並べる” – Push Square (90点)

Unreal Engine 5の採用により、20年前の名作が現代機にふさわしい美しさでよみがえりました。細部まで作り込まれた環境表現やライティングが、ゲームの臨場感を飛躍的に向上させています。

【2】現代基準の操作性とQoL改善

“Modern-day control scheme.” – Destructoid (95点)
“New camera system.” – INVEN (90点)

操作性やカメラ視点、インターフェースなどが大幅に刷新され、シリーズ初心者でもスムーズに楽しめる設計に。中盤のテンポや細かなストレス要素も改善され、快適なプレイが可能です。

【3】原作の「魂」を完全に維持

“忠実な再現。まさに必プレイ。” – Digital Spy (100点)
“約束された再構築をしっかり実行。” – Wccftech (94点)

ストーリー・演出・キャラクター表現のコアは完全保存。
「リメイク＝別物になるのでは？」という不安を払拭する、シリーズ愛に満ちた再現性が、多くのレビューで称賛されています。

指摘された改善点

【1】「忠実すぎて新鮮味に欠ける」

“Safe but faithful.” – CGMagazine (90点)
“拡張には至らず” – Screen Rant (80点)

リメイクとしての完成度は高い一方、「もっと大胆に変えてもよかったのでは？」という声も。オリジナルとほぼ同じ構造であるがゆえに、驚きや革新を求める層にはやや物足りなく映る可能性があります。

【2】AIやアニメーションに時代の影

“20年前の設計が見え隠れする。” – INVEN (90点)

AIの挙動や一部アニメーションは、現代のゲーム基準では粗が目立つ部分も。
リメイクとはいえ、基盤は2004年のゲームであることを感じさせる瞬間もあります。

【3】軽微な技術的問題

“フレームレートが時折低下。” – Game8 (94点)

一部シーンにおけるパフォーマンス低下や細かなバグの指摘も複数見られました。ただし、プレイ全体に大きく影響するレベルではないとするメディアが大多数です。

タイプ別のおすすめ度チェック

読者タイプ	評価・おすすめポイント
原作未プレイ	✅ 現代的な操作性＋美麗グラフィックで、20年前の傑作をストレスなく初体験可能。ほぼ全レビューが「初回プレイヤー向けに最適」と評価。
シリーズファン	✅ 忠実度が極めて高く、懐かしさと新鮮さが両立。「もはや旧版には戻れない」との声も多数。
大胆なリメイクを期待	⚠️ 原作再現に徹した方向性のため、「新要素の少なさ」は賛否あり。革新性を求める場合は要注意。
難易度重視派	⚠️ QoL改善により難易度がややマイルドになったという声も。原作のシビアな緊張感を期待する人には若干の違和感があるかも。