BioWareベテラン、『Exodus』開発スタジオトップを退任——発売1年以上前に「仕事は完了」

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James Ohlen氏が、自ら共同設立したArchetype Entertainmentのスタジオヘッドを退任しました。同スタジオが開発する『Exodus』は2027年初頭発売予定で、発売まで1年以上を残しての退任となります。Ohlen氏はHasbroのクリエイティブコンサルタントとして残留します。

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Hasbro「仕上げはチームに任せられる」

先週のGame Awards 2025で新トレーラーを公開したばかりの『Exodus』ですが、その約1週間後にスタジオ共同創設者の退任が報じられました。

親会社であるHasbroのコミュニケーション担当バイスプレジデントAbby Hodes氏はBloombergに対し、「この段階で、Jamesは自分の仕事は完了したと感じており、仕上げ作業(polishing and tuning)はチームに任せられると考えた」と説明しています。

『Baldur’s Gate』『KOTOR』——BioWare22年の実績

Ohlen氏は2018年までの22年間BioWareに在籍し、『Baldur’s Gate』『Star Wars: Knights of the Old Republic』『Dragon Age: Origins』などでリードデザイナーやクリエイティブディレクターを務めました。BioWareを代表するタイトルの多くに携わった人物です。

2018年にBioWareを離れた後、2019年にWizards of the Coastへ参加し、Archetype Entertainmentを共同設立しました。『Exodus』は同スタジオ初のプロジェクトとして、2023年のGame Awardsで発表されています。Ohlen氏自身がテーブルトップRPGへの注力を希望したとのことです。

開発は継続——RobertsonらBioWareベテランが残留

Archetype Entertainmentには、共同設立者でゼネラルマネージャーのChad Robertson氏や、Drew Karpyshyn氏らBioWareベテランが残っています。なお、同時期にBlizzardベテランのPaul Della Bitta氏がWizards of the CoastのDigital Ventures部門トップに就任したことも報じられています。

Robertson氏は『Exodus』を「HasbroのAAA市場参入における先鋒(the tip of the spear)」と位置づけています。Ohlen氏がヘッドを退いた開発チームが、2027年にどのような形でこの大作を届けるのか——今後の展開が待たれます。

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