『コードヴェイン2』歴史改変の最重要ルールは「プレイヤーの認識を否定しない」こと——開発陣が語る設計思想

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『コードヴェイン2』のディレクター吉村広氏が、歴史改変シナリオで最も守ったルールは「プレイヤーが認識していることを否定しない」ことだったと語っている。電撃オンラインのインタビューで、プロデューサーの飯塚啓太氏、楽曲担当の椎名豪氏とともに答えたものだ。本作は2026年1月29日に発売された(Steam版は1月30日)。

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歴史を変えても、プレイヤーの体験は壊さない

本作は物語の中で過去の出来事を改変していく構造を持つ。そこで問題になるのが、プレイヤーがすでに目にした出来事との矛盾だ。

吉村氏はこの点について次のように語っている。

「一番守るべきルールにしていたのは”プレイヤーが認識していることを否定しない”ということです。プレイヤーが見た事象をなかったことにするのではなく、極力見なくて済むような構造にしました。」 ——吉村広、ディレクター / 電撃オンラインより

歴史が変わったせいで「どちら様ですか?」となりかねないキャラクターは、その時系列には出さないことにした。プレイヤーの目に触れる出来事が一つずつ積み上がっていく構造にし、体験の否定を避けたという。

なお、飯塚氏も2026年1月の電撃オンラインのインタビューで「前回ユーザーさんが体験したものを否定しないためにも」と同様の方針に触れている。

金継ぎが映す「不完全な存在」

キャラクターの身体デザインにも、プレイヤー体験を尊重する思想の一端がうかがえる。吉村氏によれば、本作の吸血鬼は不死の命と高い技術を備えた強い存在でありながら、「不完全な存在」として描いているという。

「吸血鬼たちが力の代償として失った部分を金継ぎで補っている姿は、彼らが人あって初めて成り立つ不完全な存在であることの象徴です。」 ——吉村広、ディレクター / 電撃オンラインより

飯塚氏はキャラクターごとの欠損を具体的に説明している。ヴァレンティンの手は骨のような見た目で、ルゥは義足に加えて胸に穴が開いている。ノアの左耳は金色のパーツに置き換わっており、もともと左耳を失っているという。

大団円は「勝ち取るもの」、楽曲は「前に進む光」

物語の結末も、プレイヤーに委ねる形で作られている。飯塚氏は、大団円をゴールにしつつも押し付けにはせず、プレイヤーが自ら勝ち取る構造を意識したと語っている。

楽曲面でも方向性は重なる。椎名氏によれば、今作はオーケストラにEDMやシンセサイザーを組み合わせたスタイルで、時空間を超える表現にトライしたという。ストーリーの重厚さに合わせ、濃い曲を中心に据えている。

椎名氏が特に大事にしたのは「プレイヤーの原動力」だ。悲しい要素でプレイヤーが進みたくなくなっては困る。前へ進む力となる”一筋の光”のような英雄的要素は、必ず盛り込むようにしているという。

なお、血族の設定には七つの大罪が発想の種として使われている。吉村氏によると、先にキャラクターを作り、そこに血族を割り当てた。ゼノン・グリフゴートは「怠惰」の血族で、怠け者だからこそ効率化を求めるという解釈を盛り込んでいるとのことだ。

※本記事は電撃オンラインの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています

出典

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