CD PROJEKTは2025年11月に行われた決算説明会にて、『サイバーパンク2077』の続編となる『Cyberpunk 2(サイバーパンク2)』の開発チームが80名を超えたと発表しました。今後2年で人員を倍増させ、開発体制を本格化させる計画です。業界経験豊富なベテランを集めた布陣が整いつつあります。
『サイバーパンク2』開発の中核、ボストンチームが80名規模に
北米に新設された開発拠点「Boston Hub(ボストンHub)」は、設立から2年を経て80名規模にまで拡大しました。初期メンバーは前作『サイバーパンク2077』や拡張パック『仮初めの自由(Phantom Liberty)』を手がけたベテランスタッフで構成されていましたが、その後、外部からの採用も積極的に進めています。
特筆すべきは、チームの「質」の高さです。現在、ボストンHubに所属する開発者の90%以上がシニアレベルのポジションに就いており、リーダーシップ層の構築が完了した状態にあります。新たに参画したメンバーには、『GTA』シリーズ、『God of War』、『World of Warcraft』、『The Last of Us』といった著名なAAAタイトルの開発経験者が名を連ねており、業界トップクラスの人材が集結していることが明らかになりました。
今後2年で人員倍増へ 北米と欧州で開発を分担
強固なリーダーシップチームが整ったことを受け、今後はミッドレベルやエントリーレベルの開発者採用へとシフトします。計画では、プロジェクトの進捗に合わせてチームを拡大し、今後2年間でボストンHubの人員を現在の2倍にする予定です。
開発体制としては、ボストンHub単独ではなく、ポーランドのワルシャワおよびカナダのバンクーバーにあるスタジオとも連携して制作を進めます。将来的には、北米チーム(ボストン)と欧州・カナダチーム(ワルシャワ・バンクーバー)の人員比率を50対50にすることを目指しており、地理的な分散による複雑さを乗り越え、多層的な経験とスキルを融合させる狙いがあります。
なお、プロジェクトの進捗について同社は、現在は「プレプロダクション(本格的な制作に入る前の準備段階)」にあるとしています。次のフェーズへの移行時期については「まだ話す段階ではない」としつつも、ここまでの進捗には満足しているとの見解を示しました。前作の発売から約5年。続編の続報に注目が集まります。
出典
CD PROJEKT Result Center:Transcript of audio webcast on CD PROJEKT Group Q3 2025 earnings(pdf)




