コジマプロダクションのスパイアクション新作『Physint(Working Title)』について、新たな配役募集の内容が報じられている。MP1stが見つけた情報をもとに、Video Games Chronicle(以下、VGC)も詳細を伝えた。今回浮上したのは、占拠されたバスの乗客役やドイツ訛りの敵役など。小島秀夫氏は2026年元日の公式投稿にて、2026年に『PHYSINT』のキャスト選定やスキャン、パフォーマンスキャプチャー撮影を進めるとしており、今回の話はその流れと重なるものとなっている。
次世代エスピオナージ・アクション「PHYSINT」のメインビジュアルです。 pic.twitter.com/ArKOpaYth3
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) September 23, 2025
まず今回、MP1stとVGCはこの募集を『Physint』関連の案件として報道。VGCによると、内部コードネームは「Shimmer」とされている。キャスティングディレクターとしてはMari Ueda氏の名も挙がっているそうだ。
Mari Ueda氏は、ロサンゼルスを拠点にモーションキャプチャーやボイス収録、キャスティング支援などを手がけるPivot Motionの共同創業者で、同社ではプロデューサーも務める人物。公式プロフィールでは、『デビル メイ クライ 5』や『バイオハザード2』などへの関与も紹介されている。
報じられている募集内容としては、「占拠されたバス」の場面に関わる乗客役が中心。母親と新生児、民族の異なる10代の若者5人、一般男性の乗客2人、そしてドイツ訛りの敵役が含まれるという。とはいえ、現時点で見えているのは撮影や収録に向けた役柄の説明であり、ゲーム内の内容がそのまま固まっていることを示すものではない。
なかでも敵役の説明は目を引く。参照イメージは「『ハンニバル』のマッツ・ミケルセン、ただし華やかさがある」というもので、細身で物静かだが「強烈」、さらに「サイコパス的な自信を持つ」人物として描写されているそうだ。もっとも、これはあくまで役柄のイメージを伝えるための説明であり、マッツ・ミケルセン本人の起用を示す話ではない。
今回の動きは、小島秀夫氏が2026年1月1日にXで示していた『PHYSINT』の制作工程とも重なる。小島氏は同作について「俳優さんのキャスティング、スキャン、ピーキャプの撮影も行います」と述べており、今回の配役募集はその一端が具体的に表へ出てきたものといえそうだ。なおVGCは、「Shimmer」の撮影が2026年6月ごろに始まる予定だとも伝えている。
新年明けましておめでとうございます。2026年はコジプロの“サード・フェーズ”へと繋がる“セカンド・フェーズ”を着実に進めて行きます。世界中を飛び回った昨年とは違い、今年は腰を据えた仕込みの年になります。ホラーゲーム「OD」の制作、諜報アクション「PHYSINT」の準備も進めて行きます。俳優さん… pic.twitter.com/XNpFE7P3Js
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) December 31, 2025
なおコジマプロダクションは、2025年9月の10周年イベント「Beyond The Strand」にて、『PHYSINT』のビジュアルアートと出演者3人を公開済み。名が挙がっていたのは、チャーリー・フレイザー氏、マ・ドンソク氏、浜辺美波氏の3人だ。今回報じられた配役募集は、それとは別に、場面単位の役柄に関する動きが表に出てきたものとみられる。

ただし、今回見えてきた情報をそのまま最終形と受け取るのはまだ早い。VGCも、今回の内容を新たに浮上した詳細として伝えており、撮影時期についても「allegedly」と留保つきで扱っている。開発初期の案件であれば、役柄の内容や場面の扱いが後から変わる可能性も十分あるだろう。
今回の情報から、占拠バスの場面そのものが確定したとはいえない。ただ、小島氏が2026年の工程として挙げていたキャスト選定やスキャン、パフォーマンスキャプチャー撮影が、配役募集というかたちで具体化し始めたとはいえそうだ。『Physint』の全体像が見えてくるのはまだ先になりそうだが、制作が次の工程へ進んでいることはうかがえる。



