また模倣疑惑の『Once Human』、今度は『No Man’s Sky』──開発元がアイテム差し替えを発表

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サバイバルゲーム『Once Human』の装飾アイテムが『No Man’s Sky』のオブジェクトに酷似しているとして物議を醸しています。No Man’s Skyを手がけるHello Games代表のSean Murray氏はXでこの指摘に対し「joke’s on them」と軽い皮肉で応じました。その後、Once Human開発元のStarry StudioがPCGamesNを通じて該当アイテムの差し替えを発表。過去にも別ゲームからの模倣疑惑が取り沙汰されてきた同作ですが、今回は公式声明という形で対応を示しています。

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Starry Studioが問題アイテムの差し替えとポリシー強化を表明

問題となったのは、Once Humanの「Thunder Overload」コスメラインに含まれる「Sky King」ルートクレート内のエクササイズバイク装飾です。円形フレームの中にバイクが設置されたこのアイテムが、No Man’s Skyの「Base Teleport Module(基地テレポートモジュール)」に酷似しているとして、両ゲームのファンのあいだで指摘が相次いでいました。

Starry StudioはPCGamesNへの声明で、「私たちはこの件を非常に深刻に受け止めています」と述べました。そのうえで「該当アセットを差し替えます」「内部のアート・デザインポリシーを強化するための見直しを行います」と対応を表明しています。ただし、声明の中でNo Man’s Skyや「コピー」「盗用」といった言葉には一切触れていません。

“そっくり”なデザイン、Murray氏は自社のミスをネタに皮肉

両アイテムの類似点として指摘されているのは、円形フレームと中央のリング、その中に設置された構造という全体的なシルエットです。色や中央リングの電気エフェクトなど一部は異なりますが、基本的なデザインはNo Man’s Skyの基地テレポートモジュールと「ほぼ同じ」に見えるとされています。

こうした指摘に対し、Murray氏はXで、Once Humanのアイテムを批判する投稿への返信として「Joke’s on them」と書き込みました。自分たちのミスをコピーされた側が皮肉交じりに笑い飛ばす形です。Once Humanへの模倣疑惑を軽くいなすようなこの一言に続けて、「We forgot to LOD those rivets.(リベットのLOD処理を忘れていた)」とも述べ、高ポリゴンのリベットが映ったスクリーンショットを添付しています。LODとは、距離に応じてモデルの詳細度を変える最適化手法です。Murray氏はBase Teleport Moduleにこの処理を施し忘れた部分があったと明かしており、自身のチームのミスをネタにしつつ皮肉を返した形です。PCGamesNによると、Murray氏は今回の類似疑惑についてほとんど気にしていない様子だったといいます。

Caveiraチャーム騒動から見るOnce Humanと今回の対応

Once Humanがデザインの類似性を指摘されたのは今回が初めてではありません。今年初めには、『Rainbow Six Siege』のオペレーター「Caveira」のシンボルを模したような武器チャームがバトルパスに登場し、コミュニティから批判の声が上がりました。このときも後に色とデザインが変更されましたが、PCGamesNの記者は「Caveiraからの影響は依然として残っている」と述べています。

Starry Studioは今回の声明で「創造性とオリジナリティを重視する」と表明し、内部ポリシーの強化を約束しました。Starry Studio側およびHello Games側から、これ以上の公式コメントは現時点で出ていません。

出典

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