ユービーアイソフトが日本版『アサシンクリード ヴァルハラ』において、CEROの審査を通過していないバージョンを、レーティング「Z」マークを表記したうえで一時的に販売していたことが明らかとなりました。
CEROは、ユービーアイソフトがオフィシャルダウンロードゲームストアにおいて、レーティングマーク「Z」を表示して販売したものに、同機構のレーティング審査時に同社から提供された審査資料にはない表現内容が含まれていたとことが判明したと公表しました。(※Ubisoft Official Storeで一時的に海外版と全く同じ内容の無規制版が販売されていた模様)
同機構は、それらの表現内容は、CERO倫理規定や審査基準において禁止表現に相当すると考えられると指摘。ユービーアイソフトに対して当件が発生した経緯等について詳細の説明を求めているとのことです。なお、問題の未審査版は既に審査済みコンテンツに差し替えられています。
ユービーアイソフトは同じく日本版『アサシンクリード ヴァルハラ』において、事前告知では規制内容に含まれていなかった「流血表現」を製品版で予告なく削除した件について、日本で発売するために関係機関と協議したうえで仕方なく削除することになったという経緯を公表したものの、CERO側がこれを強く否定。CEROの声明を受けて同社は「社内の問題であることが判明しました」とたった1日前の発表を即座に翻すという、信用に関わる問題を起こしたばかりでした。ユービーアイソフトは、『アサシンクリード ヴァルハラ』の流血表現の件については社内で調査を行い、詳細が分かり次第お知らせすると説明。その後、調査結果については不明ながらも、流血表現をオンにできるパッチを12月中旬の配信に向けて準備中であると発表し、迷惑をかけたことをユーザーに謝罪していました。