スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト」35周年記念特番にて発表された『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』。ドット絵をベースに3D的な効果を加えることで独特の立体感や空気感を演出するHD-2Dは『ドラクエIII』のリメイクには、まさにうってつけの手法であり、多くのファンを興奮させました。
さて、そんな『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』について、番組のMCであるJOY氏から堀井氏へ「なぜIIIをリメイクしようと思ったのか?」という質問が投げかけられました。その後に展開されたトークでは、この質問への回答に関連して『I』と『II』のHD-2Dリメイク版制作の意向も明かされるなど、興味深い内容でした。以下にその内容をご紹介します。
JOY氏の「なぜIIIをリメイクしようと思ったんですか?」という質問に対し、堀井氏は「今まではIからIIと順番に始めたと思うんですけども、やっぱりIIIが一番思い入れがあったんで、IIIから作っちゃえと。続けて、このあとI、IIも作りたいと思っています。もし機会があれば、実現したいですね。逆に前はI、II、IIIと順を追って制作し、IIIで意外な展開がありましたよね。今回は逆に、IIIから始まって、IとIIを制作すれば、IIのところで意外な展開も考えられます。あ、言っちゃっていいのかな?」と回答しました。
この発言に対して、番組スタッフから警告の笛が鳴らされます。しかし、司会のJOY氏はひるむことなく「じゃあ、IとIIもこういう形で作ることが決定したんですか?」と追及。一方の堀井氏は警告を受けまずいと思ったのか、少し遠慮がちに「いやまぁ、作りたいなぁと思っています」と答えるも、またも警告の笛が鳴り響きました。
これはさすがのJOY氏も「まだ正式には決定してないんですね」と空気を読んだ発言…をしたかと思いきや、「でもこれ以上言っちゃったら、やらないとおかしくなりますよ。多くの視聴者が証人となっていますから。やらなかったら批判されますよ。やるしかないでしょう。やりましょうよ!」と、半ば冗談交じりに、しかし強い口調で堀井氏に迫りました。これには堀井氏も苦笑いを浮かべながら「はい、そうですね」と静かに答えるしかありませんでした。
このやり取りから、堀井氏が『ドラゴンクエストI』と『ドラゴンクエストII』のHD-2Dリメイク版制作に意欲を持っていることがハッキリと伺えます。今後の動向に要注目です。