2025年9月5日に配信された「ファイナルファンタジー7エバークライシス第四回公式生放送」で、クリエイティブディレクターの野村哲也氏が、FF7リメイクシリーズ3作目と『キングダムハーツ4』の開発状況について重要な発言を行いました。
『FF7』リメイクシリーズ3作目も『KH4』も「すごく順調」
野村氏は配信の終盤(1時間54分頃)で、視聴者からの質問に対して次のように明言しました。
「FF7リメイクシリーズの3作目はすごく順調にやってます。出すタイミングも全て決まって、そのスケジュール通りに今は進めてますので、安心してお待ちください。」
さらに、『キングダムハーツ4』についても開発状況を次のように報告しました。
「キングダムハーツ4も粛々とスケジュール通りに進行中です。」
この発言により、『FF7』リメイクシリーズ完結編と、『キングダムハーツ』シリーズ新章の開発が計画通り進行していることが公式に確認されました。
野村哲也氏の発言全文は下記の通りです。
コメント見てると、ちょちょいリメイクシリーズの3作目に関して(気にしている人たちがいる)。これもね鳥山(※Coディレクター鳥山求氏)がインタビューで、(『FF7CE』)2周年の頃には何か出てるんじゃないか、みたいなことを言ってたらしくて。それでこうなってるのかなと。えっと、凄く順調にはやってます。ただ言えない。僕がここで「実はですね」と突然言い出したら、みんなびっくりしちゃうので(笑)。すごく順調にやってますし、出すタイミングも全て決まって、このスケジュール通りに進めていますので、安心してお待ち下さい。
これもちょこちょこコメント出てましたけど、『キングダムハーツ4』の方も、同様に粛々とスケジュール通りに進行してますんで、お待ち下さい。
FF7リメイク3作目の開発進捗ニュースまとめ
2024年3月~4月:開発開始
- 浜口直樹ディレクターが確認:『FFVII リバース』の開発完了後、3作目の開発を開始
- 情報ソース:NoisyPixel記事(2025年1月23日報道)での開発陣発言引用
2024年11月15日:G-STAR 2024での公式発表
4Gamerが報道したG-STAR 2024「G-CON 2024」での講演内容。
発言者:浜口直樹ディレクター
- 開発状況:「3作目については現在,プロットが仕上がり,コンセプトを定めて,開発チームも動き出している」
- 飛空艇システム:「3作目にはハイウインド(飛空艇)が出てくるので,世界をより高い視点で体験させる必要があります」
- 技術的挑戦:「飛空艇はシステムでごまかすことはなく,マップ中を自由に飛び回れるよう,真っ向勝負で挑戦します」
2024年12月18日:開発陣の意図について
IGNの報道で、Epic Gamesストアインタビューでの開発陣コメント。
- ディレクター浜口直樹氏:「多くのファンがさまざまな解釈をできるようなエンディングにしたのは、意図的でクリエイティブな選択だった」
- プロデューサー北瀬佳範氏の方針:「『FF7リバース』が発売されたら、3作目が発売されるまでユーザー同士でさまざまな意見を出しあってほしい」
- 開発陣は「議論自体をエンターテイメントの形態のひとつ」として楽しんでほしいと考えている
2024年12月末:シナリオ完成
ファミ通インタビューで明らかになった重要な進展。
発言者:北瀬佳範プロデューサー
- シナリオ完成:「年末にとうとう上がってきて、3作目のシナリオはそこで完パケしています」
- 品質への自信:「少なくとも私は非常に満足できるものになったので、きっとファンの皆さんにも満足していただける完結編になると思っています」
2025年1月23日:最新開発状況報告
開発進捗(ファミ通インタビュー)
発言者:浜口直樹ディレクター
- 順調な進捗:「非常に順調です」
- 開発期間:「『FFVII リバース』が終わってからすぐ3作目に取り掛かっている」「すでに9か月くらい開発をしています」(2024年3-4月から)
- ビルド完成:「2024年の年末の段階で、ゲームとして目指すべきものが確認できるビルドは仕上がり、すでに着地の方向は見えている」
- 作り込み段階:「今年に入ってからはそこに向けて作り込みに入っているところです」
- スケジュール遵守:「リメイクプロジェクトを立ち上げたときに計画していたスケジュールから遅れることなく進んでいます」
プラットフォーム戦略(4Gamerインタビュー)
発言者:北瀬佳範プロデューサー、浜口直樹ディレクター
- PS6独占ではない:「『FFVIIリメイク』はPS4で,『FFVIIリバース』はPS5でプレイしてきた人からすると,3作めは次世代機向けになるんじゃないかという不安もあるかと思うのですが」という質問に対し、北瀬氏「いや,次はご安心ください(笑)」
- マルチプラットフォーム方針:浜口氏「これからのタイトルはより多くの皆さんに遊んでいただけるよう,幅広いプラットフォームでリリースしていきます」
開発状況まとめ
確認済み情報:
- ✅ 開発開始:2024年3~4月
- ✅ プロット完成:2024年11月時点で確認
- ✅ シナリオ完成:2024年12月末に「完パケ」
- ✅ ビルド完成:2024年12月末に確認可能なビルドが完成
- ✅ 現在のフェーズ:2025年から本格的作り込み段階
- ✅ スケジュール:当初計画通り遅れなく進行
- ✅ 技術的挑戦:飛空艇による自由な世界移動を本格実装予定
- ✅ プラットフォーム:次世代機独占ではなく、幅広いプラットフォーム展開予定
開発陣のコメント:
- 北瀬プロデューサー:「きっとファンの皆さんにも満足していただける完結編になると思っています」
- 浜口ディレクター:「非常に順調」「スケジュールから遅れることなく進んでいます」
タイトルとストーリー
3作目のタイトルは現在も野村氏の頭の中にのみ存在しています。ストーリーは最終的に『FF7アドベントチルドレン』に繋がる展開を想定しており、MTGコラボカードでのセフィロスデザインについて、野村氏は「原作と違う事には意図がある」と示唆しています。
キングダムハーツ4の開発進捗ニュースまとめ
2022年4月10日:正式発表
キングダムハーツ シリーズ20周年記念イベントにて発表
- 発表タイトル:『KINGDOM HEARTS IV』
- 同時発表:スマートフォン向け『キングダム ハーツ ミッシングリンク』
- 公開内容:初回トレーラー映像(クワドラトゥムでのソラの戦闘シーン、ドナルド・グーフィーの登場)
- 使用エンジン:Unreal Engine 4で制作(発表時点での映像)
- 発表時の開発状況:「初期開発段階」と説明
2022年4月11日:エンジン変更の発表
- エンジン移行:「今回の映像はUnreal Engine(UE)4を使用しているがUE5の検証も並行して進め、最終的にはUE5で出す」と野村氏が明言
- 品質向上予告:「UE5では、ここからさらにライティングやディティールがクオリティアップする」
2022年4月14日:野村哲也氏インタビュー
発表直後の詳細説明インタビュー
発言者:野村哲也氏(シリーズディレクター)
- 開発エンジン:Unreal Engine 5で開発中
- 物語位置:新章「ロストマスター編」の開始
- 開発意図:「今回はリークを防ぐための早めの発表」
- 続報予定:「しばらく続報は出せない」と明言
2022年6月:Game Informerインタビュー
世界観とシステムについての詳細説明
発言者:野村哲也氏
- クワドラトゥム:「ゲーム内の初期拠点」として機能
- ディズニーワールド:「KH4にもディズニーワールドは登場する」と確認
- 探索システム:異なる世界を行き来してクワドラトゥムに戻る構造
2022年4月~2024年:沈黙期間
約2年間の情報空白期間
- 公式からの新情報なし
- 開発は継続中との断片的な情報のみ
2025年5月14日:重要な動き
『ミッシングリンク』開発中止発表
スクウェア・エニックス公式発表
- 中止理由:「長期にわたってご満足いただけるサービスの提供が困難」
- KH4への影響:物語的つながりが予定されていたが、詳細は不明
KH4開発継続の再確認
同日の公式声明
- 開発状況:「『キングダム ハーツ 4』は現在鋭意制作中です」
- 公式コメント:「皆さまのご期待に沿える作品になるよう、引き続き開発に注力してまいります」
- 新画像公開:ソラの戦闘シーンとミッキーマウスの探索シーンを含む新スクリーンショット

最後に
今回の野村氏の発言により、ファンが待ち望む両タイトルが順調に開発を進めていることが確認されました。詳細な発売時期については今後の公式発表を待つ必要がありますが、開発が計画通り進行している点は大きな安心材料となっています。




