TGSで新情報『ドラクエ7 リイマジンド』一部シナリオやカジノなどが削除。でも新規シナリオと闘技場が追加

TGSで新情報『ドラクエ7 リイマジンド』一部シナリオやカジノが廃止。でも新規シナリオと闘技場が追加

スクウェア・エニックスは2025年9月27日、「東京ゲームショウ2025」のステージイベントで、2026年2月5日に発売予定のRPG『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』に関する新情報を発表しました。物語のテンポを重視した結果、一部のシナリオや「カジノ」などの寄り道要素を廃止する一方、新たなやりこみ要素として「闘技場」を追加するなど、大幅な再構築が行われることが明らかになりました。

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背景:より濃密な物語体験を目指した「再構築」

『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、2000年に発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を、グラフィックからシナリオ、バトルシステムに至るまで全面的に作り直す作品です。オリジナル版は、石板を巡り多くの独立した物語を体験する、短編集のような構成が特徴でした。

今回のリメイクでは、その魅力を維持しつつ、全体のテンポを上げ、より濃密なストーリー体験を提供することを目的としています。市川毅プロデューサーは、シリーズの生みの親である堀井雄二氏と相談の上、物語の本筋との関わりが比較的薄い部分を整理する判断に至ったと説明しています。

詳細:シナリオと寄り道要素の取捨選択

今回の発表で最も注目されたのは、コンテンツの取捨選択です。具体的な変更点は以下の通りです。

シナリオの調整:3つの物語を廃止し、新規エピソードを追加

物語のテンポアップのため、オリジナル版に存在した「クレージュ」「リートルード」「プロビナ」という3つのシナリオが廃止されることが明言されました。

一方で、物語の再編に伴い、完全新規のエピソードも用意されています。堀井雄二氏からは、その一例として「主人公とマリベルの幼少期」が描かれる可能性が示唆されました。また、一部の既存シナリオは、メインストーリーとは別の「任意ストーリー」として位置づけられ、一度解放すれば好きなタイミングで遊べるように調整されます。

寄り道要素の変更:「闘技場」の追加と一部コンテンツの廃止

シナリオの変更と関連し、寄り道要素も大きく見直されます。オリジナル版にあった「カジノ」「移民の町」「モンスターパーク」「世界ランキング協会」は、本作には収録されません。

ただし、カジノ内のミニゲームだった「ラッキーパネル」は、新たな形で楽しめるよう調整して収録されます。そして、完全新規のやりこみ要素として「闘技場」が追加されます。闘技場では、勝ち進むことで豪華な景品が手に入るほか、エンドコンテンツとして歴代シリーズのボスといった強敵と戦えることも堀井氏から語られました。

影響と展望:新たな職業システムと遊びやすさの向上

今回のリメイクでは、ゲームシステムも現代に合わせて大きく進化します。

新職業システムとバトル

職業システムは、1人のキャラクターが2つの職業を同時に持つ「かけもち」が可能になります。また、各キャラクターには固有の初期職業が設定され、職業ごとの特性がより際立つよう調整されます。

オリジナル版の「モンスター職」は廃止されますが、転職に必要だったアイテム「モンスターのこころ」は、キャラクターが装備できるアクセサリーとして登場します。バトル中には、職業特性を発動できる新要素「バーストチャージ」が導入され、戦略の幅が広がります。

遊びやすさの改善

オリジナル版で多くのプレイヤーが時間を費やした「石板探し」は、3DS版よりもさらに快適になります。ミニマップに石板のかけらの位置が表示されたり、ヒントをくれる「石板案内人」が引き続き登場したりと、探索を助ける機能が強化されます。

戦闘の難易度は「やさしい」「ふつう」「むずかしい」の3段階から選べるほか、シンボルエンカウント制の本作において、敵から襲って来なくなったり、敵の硬さを何段階から選べるなど、プレイヤーが自分のペースで楽しめるよう細かな調整が可能になっているとのことです。

映像:実機プレイも初公開

このステージでは、ゲストのタレント丹生明里さんが、実際にプレイするコーナー(27:43~)も用意されていました。丹生さんは、謎の神殿から「聖風の谷」エリアへ飛び、ダンジョン「黒雲の迷路」に挑みます。フィールドとダンジョンの探索、戦闘シーンなど、見どころ満載です。ぜひチェックしてみてください。

結論:新たな魅力を備えた『ドラクエ7』へ

2026年2月5日の発売に向けて発表された『ドラゴンクエストVII Reimagined』の新情報は、オリジナル版の良さを継承しつつ、現代のプレイヤーがより楽しめるように物語のテンポや遊びやすさを大きく改善する、という開発陣の明確な方針を示すものでした。一部シナリオやコンテンツの廃止という大胆な決断の一方で、新規エピソードや「闘技場」といった新たな楽しみも用意されており、全く新しい『ドラクエ7』として生まれ変わることが期待されます。

関連リンク:ドラゴンクエスト7 リイマジンド 公式サイト

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