『ゼルダ ティアキン』兵隊ゴーレムの目と角には役割があった。一目で敵と分かり、素材まで伝える設計を担当者が語る

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兵隊ゴーレムの不気味な顔つきは、雰囲気づくりだけのものではなかった。モノリスソフトのスタッフインタビューで、敵キャラクターや生き物のモデラーを統括したE.S.氏は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の兵隊ゴーレムについて、目・角・歯にそれぞれ別の役割があったと話している。似た見た目の味方ゴーレムもいる中で、一見して敵だと分かるようにしつつ、倒したときに手に入る素材も見た目から伝える設計だったという。

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兵隊ゴーレムの目と角、歯にはそれぞれ役割があった

兵隊ゴーレムの大きな目と角、歯は、まとめて強い印象を作るためだけのものではない。E.S.氏は、その作り分けについて次のように説明している。

「「兵隊ゴーレム」は、一見して敵だと分かるよう、大きく不気味な目と角と歯が特徴的なデザインになっています。その中で、目は敵の視線、角は倒した時に手に入る素材を伝える役割を担っているため、歯は存在感がありつつも、悪目立ちして伝えたいことを損なわないよう、本数や線の太さといった細かいことをモデルで調整しています。」

——E.S.氏、モノリスソフト スタッフインタビューより

ここで分かるのは、顔の中で役割が分かれていることだ。目は敵がどこを向いているかを伝え、角は倒したあとに手に入る素材を知らせる。一方の歯は、目や角のように情報そのものを担うわけではない。ただ、敵らしい存在感は残しながらも、伝えたい情報を邪魔しないよう細かい調整が入っていたという。

歯は目や角の情報を損なわないよう調整されていた

歯は印象に残りやすい要素だが、E.S.氏によると、その役割は目や角と同じではなかった。歯は存在感を持たせつつも、悪目立ちして伝えたいことを損なわないよう調整したという。本数や線の太さまでモデルで詰めていたとのことだ。

近付いて戦闘が始まると口が開く。敵らしさがより強く出る。そうした変化がある中でも、目や角で伝えたい情報を損なわないように調整していたことがうかがえる。

見え方は実プレイを重ねて確認していた

こうした見た目は、デザイン画だけでは分からない部分もあったようだ。E.S.氏は、ゲーム内での見え方の確認について次のように話している。

「デザイン画だけでは分からないので、繰り返し遊びながら様々な距離やシチュエーションでの見え方を確認していました。」

——E.S.氏、モノリスソフト スタッフインタビューより

遠くで見つけた場面、近付いて戦う場面、動きが激しい場面など、見え方は状況で変わる。兵隊ゴーレムの目や角、歯のバランスは、そうした場面ごとの差も含めて確かめながら調整されていたということだ。

兵隊ゴーレムの造形には、情報を伝える役割もあった

今回の発言からは、兵隊ゴーレムの顔つきが単なる演出だけでなく、情報を伝える役割も持っていたことが分かる。目は視線、角は素材、歯はその情報を邪魔しない存在感という形で役割が分かれていた。さらに、その見え方は実プレイを重ねて確認されていた。

同じインタビューでは、武器や素材のモデラーを統括するA.O.氏も、『ゼルダ』の制作を通して、遊びに必要な情報を的確に伝えられているかという観点をより強く意識するようになったと話している。兵隊ゴーレムについての直接の説明ではないが、同じインタビューからは、見た目で何を伝えるかが重視されていたこともうかがえる。

出典

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