『ドンキーコング バナンザ』は『マリオオデッセイ』開発チームが制作──任天堂が異例の情報開示【Switch 2】

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任天堂は、Nintendo Switch 2向け新作『ドンキーコング バナンザ』について、『スーパーマリオ オデッセイ』の開発チームが制作していることを公式に明らかにしました。同社がゲームの発売前に開発体制を開示するのは非常に珍しいケースであり、ファンやメディアの間で注目が集まっています。

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異例の情報開示が話題に

任天堂は、新作『ドンキーコング バナンザ』について、『スーパーマリオ オデッセイ』の開発チームが本作を手がけていることを、メディア向けのプレビューイベントで公式に明らかにしました。ゲームの発売前に開発チームの情報を公にするのは、同社としては異例の対応です。 この発表は、VGCをはじめ、Gematsu、GameSpot、IGN、Eurogamer、GamesRadar+など、複数のゲームメディアで一斉に報じられました。特にGame Informerでは、任天堂の幹部がイベント中に「『オデッセイ』チームが『バナンザ』を制作している」と明言したことを伝えています。

任天堂はまた、「本作を手がけるスタジオは東京を拠点としている」と補足していますが、追加の問い合わせに対しては回答を避けています。記者からは「『オデッセイ』の開発スタッフとまったく同じメンバーが関わっているのか」「ディレクターは誰なのか」などの具体的な質問が出されましたが、任天堂はこれらの詳細には答えませんでした。そのため、プロジェクトチームの継続性は示唆されたものの、当時の主要スタッフがどの程度関わっているのかについては不透明です。

『スーパーマリオ オデッセイ』の開発を担ったのは、任天堂の企画制作本部(EPD)内の第8グループであることが広く知られています。そのため、本作も同グループが制作していると見られていますが、任天堂が公式に部門名まで言及していない以上、現時点では有力な推測にとどまります。

『オデッセイ』チームへの期待と注目

『スーパーマリオ オデッセイ』は、2017年にNintendo Switch向けに発売された3Dアクションゲームで、その革新的なゲームデザインと自由度の高い探索性によって、シリーズ屈指の評価を受けたタイトルです。

メディアでは「オデッセイチームによる開発」という点が報道の中心に据えられ、SNS上でも「ようやく確定した」「なら安心できる」といったコメントが多数寄せられました。開発チームの名が発表されたことで、「誰が作ったのか」に注目が集まるという、近年のゲーム業界全体に見られる傾向が本作にも反映されています。

なぜ開発チーム情報を早期公開したのか

任天堂はこれまで、ゲームの開発体制や主要スタッフに関する情報を発売まで伏せておく姿勢を貫いてきました。エンドクレジットまで開発者情報が明かされないことが一般的だった同社のタイトルとしては、今回の対応は極めて異例です。

任天堂からこの情報公開の理由についての公式な説明はありませんが、開発チームそのものがゲームの品質を保証する役割を果たす現在のゲーム業界の状況を反映した戦略的判断である可能性があります。

『オデッセイ』の記憶が導く、次の一歩へ

『ドンキーコング バナンザ』に関する多くの話題の中でも、特に注目を集めているのが「誰が作っているのか」という点です。任天堂が『スーパーマリオ オデッセイ』の開発チームであると明言したことで、ユーザーの期待が一段と高まったのは間違いありません。 これは、開発者やスタジオの名前が、ゲーム体験の“事前評価軸”として大きな役割を果たすようになっている今の時代を象徴する現象でもあります。任天堂がこうした流れにどのように向き合っていくのか、そして『オデッセイ』の精神が『バナンザ』でどう受け継がれるのか──その行方に注目が集まります。

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