『モンハンワイルズ』は、なぜユーザーに選ばれたのか。「ご不便をおかけした」発売日から9ヶ月、3冠に至るまでの答え

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2025年12月3日、『モンスターハンターワイルズ』がPlayStation Partner Awards 2025 Japan Asiaで3冠を達成しました。中でも特筆すべきは、ユーザー投票によって選ばれる「USERS’ CHOICE AWARD」の受賞です。発売直後、開発陣自ら「ご不便をおかけした」と認める状況から、なぜ本作はユーザーに選ばれるに至ったのでしょうか。そのヒントは、発売からの約9ヶ月の歩みにありました。

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「ご不便をおかけした」、そして届いた声

まず、開発陣は発売直後の状況を率直に認めています。ディレクターの徳田優也氏はインタビューで、「コンテンツ量やサーバー周りでご不便をおかけした部分もありまして、申し訳なく思っております」と振り返りました。

しかし、その状況の中で、大きな支えになったのが「ユーザーの声」でした。徳田氏は「こういった状況の中でも温かいお言葉をかけていただいたユーザーの皆さまに対し感謝申し上げます」と語ります。開発チームはその声を力に変え、アップデートに全力で取り組んだといいます。発売直後の課題を認め、ユーザーの声を受け止め、アップデートで応え続ける。その姿勢が、ユーザー投票で選ばれるUSERS’ CHOICE AWARDという形で返ってきたといえます。

その姿勢は、ゲームデザインの根幹にも反映されています。本作の開発にあたっては、『モンスターハンター:ワールド』を含む過去作のデータを分析し、「モンスターにたどり着けない」といった初心者が詰まりやすい点を一つひとつ改善したといいます。一方で、発売後は既存プレイヤーの声に応える形で、遊びごたえのある高難度コンテンツを追加していく方針です。

辻本P「立ち止まるつもりはない」、シリーズの未来

3冠を経て、シリーズの未来はどうなるのでしょうか。プロデューサーの辻本良三氏は「シリーズとしてここで立ち止まるつもりはない」と力強く語りました。2024年に20周年を迎えたモンスターハンターシリーズを、今後もより多くのプレイヤーに届けていきたいと意気込みを述べています。

その展望は、ゲームの中だけに留まりません。「モンスターハンターというIPの可能性を広げていけるような展開をゲーム外でも考えていきたい」と辻本氏。2026年2月には、日本国内でリアルイベント「モンスターハンターフェスタ」が復活する予定です。

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