『モンハンワイルズ』PC版、「DLC所持数が多いほどFPS向上」との検証報告が拡散——投稿者「意図的ではなくバグ」

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『モンスターハンターワイルズ』PC版について、「DLCを多く持っているほどFPSが向上する」というReddit投稿が海外ゲームメディアで相次いで取り上げられています。GamesRadar+、VGC、tom’s HARDWAREといった複数のメディアが、2026年1月14日から15日にかけてこの主張を報じました。投稿にはDigital Foundryも関心を示しているとされますが、カプコンからの公式コメントは出ていません。

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海外メディアが報じた内容

GamesRadar+は2026年1月15日、Redditユーザーde_Tylmarandeの投稿を引用するかたちで本件を報じました。VGCやTom’s Hardwareも同日中にこの主張を取り上げています。Reddit投稿自体も6,800以上のスコア(upvote)と900件を超えるコメントを集めており、注目度の高さがうかがえます。

報道のきっかけとなったのは、2026年1月14日にr/MonsterHunterへ投稿された長文の検証レポートです。de_Tylmarandeは、友人のアカウントでゲームを起動したところFPSが大幅に改善していることに気づいたと説明しています。自分のアカウントに戻るとFPS低下が再び起こり、調べてみると両アカウントの違いは「友人は全DLCを持っていて、自分はDLCを一切持っていない」という点だけだったとのことです。

また同氏は、Digital Foundryから連絡を受けたことも明かしています。同メディアが調査を始めた可能性があるとしています。

投稿者が報告した検証内容

海外メディアの報道によると、同氏は以下のような検証を行ったと主張しています。

まず、同じPC上で2つのアカウントを比較しました。DLCを持っていないアカウントではハブエリアで20〜25FPS程度まで落ち込む一方、全DLCを持っているアカウントでは80FPS以上で動作したとのことです(※ハブは最も負荷が高いため測定地点に選んだとのことで、他のエリアでもFPS向上が見られたと報告しています)。この比較は、設定・キャラクター外見・チュートリアルの進行状況・座標・カメラ角度をすべて揃えた条件で行われたと説明されています。

次に、DLC所持を偽装するmodを作って追加の検証を行いました。このmodは実際のDLCコンテンツを解除するものではなく、所持確認の処理をスキップするだけだと同氏は説明しています。VGCの報道によれば、同氏はこの検証について「FPSが劇的に上がった。CPUブーストなしのバランスモードで、どの設定でも。ゲームが文字通り飛ぶように動く」と表現しています。

さらに、DLC所持数を0から200以上まで段階的に変えてエミュレートする検証も実施。0から100の範囲で最も大きく性能が向上し、ほぼ直線的に改善したと報告しています。100以上でも改善は続くものの、伸び幅は緩やかになったとのこと。投稿者によれば、この検証は5台の異なる構成のPCで行われ、すべてで同じような結果が出たそうです。

投稿者が示した原因の仮説

de_Tylmarandeは、性能低下の原因についてひとつの仮説を示しています。ゲームがDLCの所持状況を確認する処理に問題があるのではないか、というものです。

同氏の分析によると、このDLCチェック処理は「DLCが見つかれば確認を止めるが、見つからない場合は複雑な処理が繰り返し走る」という仕組みになっている可能性があるとのこと。この処理が頻繁に実行されることでCPUの負荷が高まり、フレームレート低下を引き起こしているのではないかとの見解です。

この現象について同氏は「主に低〜中スペックのCPUで目立つが、高スペックでも確認できる」と述べています。

ただし、これはあくまで同氏個人の推測です。カプコンによる公式な確認は行われておらず、2026年1月15日時点で、DLCチェック処理と性能問題の関係についてカプコンからの声明は出ていません。

投稿者が付け加えた補足とmod公開の可能性

海外メディアの報道によると、de_Tylmarandeは本件についていくつかの補足を付け加えています。

同氏は「カプコンがこれを意図的にやったとは思わない。コードのバグであり、修正が必要だ」とはっきり述べています。GamesRadar+は「カプコンがこの問題を直さなければ」mod公開を検討するとの発言も報じました。検証に使ったDLCチェックをスキップするmodのことで、公開は「最後の手段」であり、オープンソースで配布するつもりだとのことです。

de_Tylmarandeは2024年に『ドラゴンズドグマ2』でも似たような性能問題を見つけ、カプコンの技術担当者に報告した経験があると述べています。その問題は2024年4月10日のパッチで修正されたとのことです。

カプコンの対応状況

カプコンは『モンスターハンターワイルズ』の性能改善に継続的に取り組んでいます。2025年12月にリリースしたTitle Update 4ではCPU/GPUの最適化を実施しました。公式サイトによると、2026年1月28日にSteam向けの専用パッチを、同年2月にはVer.1.041でさらなる改善を予定しています。

ただ、これらのアップデートは今回報じられたDLCチェック処理の問題とは別の話として発表されたものです。今回の主張に対するカプコンの公式な反応は、2026年1月15日の時点では確認されていません。tom’s HADRWAREは記事のなかでカプコンにコメントを求めたと書いていますが、返答があったとは報じられていません。

『モンスターハンターワイルズ』は2025年2月28日に発売され、3日間で800万本を売り上げてカプコン史上最速記録を達成しました。発売から1か月後には1000万本を突破しています。一方で、PC版の性能問題は発売当初から指摘されており、Steamでのユーザーレビューは49%が好評にとどまっています。VGCはこの点も併せて報じました。


※本記事は海外メディア(GamesRadar+、VGC、Tom’s Hardware)の報道をもとに構成しています。報道内容はRedditユーザーの主張に基づくものであり、カプコンからの公式見解は確認されていません。

出典

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