当初予定の10月25日から11月22日へ、約1ヶ月の延期が決定した『絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-』。プレスリリースでは「さらなるクオリティ向上のため」と説明されていた延期理由について、グランゼーラ九条一馬氏が具体的に明かしました。
一部エリアの完成度が極端に低かった
本作のゲームデザインとディレクターを担当する九条一馬氏は、発売を延期した理由について「どうしても取り除きたい不具合があった」こと、そして最大の原因として「特定のエリアの作りがまだ荒かったこと」と説明。一部に極端に完成度の低いエリアが存在しており、それらの品質向上が主な目的だったようです。九条氏は「大きく手を入れるというより、さらにやすりを掛けて手触りを良くし、いつもどおりの品質にするという形。そのために1ヶ月ほしかった」と述べています。
PS3『絶体絶命都市4』発売中止について言及
2011年にPS3用ソフトとして発売される予定だった『絶体絶命都市4』について、九条一馬氏が改めて言及。改めてというのは、九条氏は当時、自身のTwitterを通じて『絶体絶命都市4』発売中止について以下のように語っているからです。
【絶4_09】絶4は完成しなかった。これは伝えておかなければならないことだが、絶4が世に出なかったのは3月の震災のせいではない。私たちが目標としていた日までに完成させられなかったのだ。この点については、プロデューサーとして、ゲームデザイナーとしてとても責任を感じている。つづく
— 九条一馬 (@kazuma_kujo) 2011年9月27日
【絶4_10】震災や当時の経営者のせいではなく、自分たちにあのゲームを完成させるだけの力がなかったのだと思う。その体制を作れなかったこと、完成させられなかったことで、私の中には大きな悔いが残っている。つづく
— 九条一馬 (@kazuma_kujo) 2011年9月27日
【絶4_09】絶4は完成しなかった。これは伝えておかなければならないことだが、絶4が世に出なかったのは3月の震災のせいではない。私たちが目標としていた日までに完成させられなかったのだ。この点については、プロデューサーとして、ゲームデザイナーとしてとても責任を感じている。つづく
— 九条一馬 (@kazuma_kujo) 2011年9月27日
そしてファミ通の取材に対して語られた内容は次のとおりです。
- 「4が発売中止になったのは、震災はまったく関係ないというと嘘になるが、基本的にあまり関係ない。開発が難航していたことが根本の原因」
- 「メーカーが悪いのではなく発売中止を経営者に切り出したのは自分。中止を提案と同時に自分の責任で復活させる道を考え始めていた」
- 「権利を譲渡してくださったアイレムはもちろん、このゲームを待っていてくださった皆さん、関わってくださった全てに感謝している」