『ダンガンロンパ』小高氏、『東京クロノス』柏倉氏、『グノーシア』川勝氏の3名によるAVG座談会。川勝氏は来年あたり新作を発表予定

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ファミ通最新号に、著名クリエイター3名がアドベンチャーゲームをテーマに議論した座談会記事が掲載されており、その一部内容が明らかとなりました。

座談会に参加したのは、スパイク・チュンソフト所属時代に『ダンガンロンパ』シリーズを生み出し、現在は自身が代表を務めるトゥーキョーゲームズにて実写ムービーゲーム『デスカムトゥルー』やアクションADV『デスマーチクラブ』の開発に取り組んでいる小高和剛氏、 アニメ『ぼくらの 』 『ブラスレイター 』 『牙狼 -紅蓮ノ月- 』に3DCGアニメーカー・ディレクター、劇場アニメ 『楽園追放 -Expelled from Paradise-』にモーション監督として携わり、VRミステリーADV『東京クロノス』の監督を務めた柏倉晴樹氏、そしてプレイした人の多くが大絶賛しその面白さが口コミで広がり話題となったPS Vita向けSF人狼ゲーム『グノーシア』を開発したゲーム制作サークル・プチデポットの代表・川勝徹氏のお三方です。

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アドベンチャーゲーム緊急座談会より

  • 小高「普通のAVGを作り続けていては明るい未来は無い。『東京クロノス 』 や『グノーシア 』 のように新しいお客さんを取り込むしかない」「『東京クロノス 』 は群像劇の見せ方が上手い。VRのAVGを作るなら群像劇はマストだと。VRはAVG向きだと思った」
  • 柏倉「後ろを振り向くと…みたいな仕掛けが仕込んである。数百人に1人くらいの割合で気付かれている」
  • 川勝「VRは台詞以外の文章を書かなくてもいい。読む方も大変だしビジュアルで説明できる」
  • 小高「『グノーシア 』 は、『レイジングループ 』 をプレイして“人狼”の要素を入れればいいのかと感動したが、より進化していて驚いた」
  • 柏倉「ボイスがないのにキャラが活き活きしてるのも凄い」
  • 小高「そもそも『東京クロノス 』 や『グノーシア 』 はテキストアドベンチャーではないので、AVGという括りをするとマイナスイメージになる。遊ばなくてもいいかなって」「『ダンガンロンパ 』 を作っていた時は上司にアクションゲームだと言っていた」

Q. AVGだから買わないという層はいると思いますか?

小高「ボクは肌で感じている」「画面にキャラが存在してテキストウィンドウがあるとどうしてもAVGに見える。これを何とかしないと」「いっそのことテキストアドベンチャーは一度なくなってくれたほうがいいのかも。新しくイチからイメージを変えたほうがAVGは生き残ると思う」「どんなに面白いAVGも国内では数字が出ない。3Dを使ったり演出を凝ってもそもそもAVGファンが残っていない」

Q. 予算の面で海外のAVGがうらやましいですか?

柏倉「AVGの作り方の文法や価値観が違うので何とも言えない」

Q. 皆さんの挑戦が続けばAVGは終わらないですか?

小高「いえ、このままでは終わります。滅びるかどうかはこの対談を読んでいる読者次第。僕たち3人を応援しなかったらAVGは滅びる」
一同「笑」
小高「AVG愛のあるメンバーで色々なことにチャレンジしている」
川勝「今動いているものを来年あたり情報をお届けしたい。AVGにはまだまだ可能性があるし、日本人だから出来る事もあり、新しいことにチャレンジしてびっくりさせたい」
柏倉「今後も究極の物語体験を届けたい」

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