『サイバーパンク2077』続編「Project Orion」、ナイトシティに加え“堕落したシカゴ風”の新都市が登場へ

cyberpunk-project-orion_250521

『サイバーパンク2077』の続編「Project Orion」では、ナイトシティに加え、全く新しい都市が舞台として登場予定です。この新都市は“シカゴが悪い方向に進んだような雰囲気”を持つとされ、従来とは異なる世界観が描かれる模様です。開発はCD Projekt Redの北米チームが中心となり、よりアメリカらしさを反映した作品を目指しています。

スポンサーリンク

新たな都市の登場とナイトシティの継続

『サイバーパンク』シリーズの原作者であるマイク・ポンドスミス氏は、ポーランドで開催された「Digital Dragons 2025」にて、CD Projekt Redが現在開発中の『サイバーパンク2077』の続編「Project Orion」について語りました。同氏によれば、本作には前作の舞台「ナイトシティ」に加えて、少なくとも1つの新たな都市が登場するとのことです。

ポンドスミス氏はその新都市について、「ブレードランナーのようではなく、シカゴが悪い方向に進んだような感じ」と表現しており、より粗野で現実的な都市景観が描かれることが示唆されました。この表現は、典型的なサイバーパンク的な都市像とは一線を画し、独自性のある舞台構築がなされていることを印象づけます。

一方でナイトシティ自体も続編で引き続き登場予定であり、ポンドスミス氏は「ナイトシティはまだ存在している」と明言しています。少なくとも2都市を行き来する構成が想定されますが、それ以上の都市が登場する可能性も否定されていません

ポンドスミス氏の関与と脚本監修

ポンドスミス氏は「初代ほど深くは関与していない」としつつも、脚本の確認や開発チームとの議論を通じて作品の進行状況を把握しているとのことです。
「先週は複数の部署と話して、たとえば新しいサイバーウェアについて『どう思う?』と尋ねられたりしました」と語るなど、一定の距離感を保ちながらもクリエイティブな監修を続けています。

北米主導による開発と進化するアプローチ

ボストンとバンクーバー拠点による北米チーム開発

本作は、CD Projekt Redの北米支部(ボストンとバンクーバー)によって主導的に開発されています。チームには前作『サイバーパンク2077』および拡張パック「Phantom Liberty」に携わった中心人物たちが移籍しており、シリーズのビジョンを継承する体制が整えられています。

より“本物のアメリカらしさ”を追求

CD Projekt Redは、開発を北米スタジオが担うことで「前作よりもよりアメリカらしさを反映した作品になる可能性が高い」としています。これは物語や世界観だけでなく、都市設計やキャラクター文化に至るまで、ディテールレベルでの“アメリカ的リアリズム”が追求されることを意味します。

開発チームの強化と人材の多様化

新プロジェクトには、Amazon GamesやBlizzardなどで実績を重ねてきたベテラン開発者も加わっています。たとえば、AmazonおよびPanic Buttonでヘッド・オブ・プロダクションを務めたDan Hernberg氏も参加しており、プロダクション体制の強化が図られています。

技術的野心:「ゲーム史上最もリアルな群衆」を目指して

公式の求人情報によれば、「Project Orion」は“ビデオゲーム史上最もリアルな群衆”を実現することを目標の一つに掲げています。都市のリアリズムと没入感を高める重要な要素として、膨大な人数のNPCが自然に行動する群衆システムが開発中であると考えられます。

情報元:VGC

タイトルとURLをコピーしました