コンパイルハートは10月1日、取締役社長に冨長直人氏、取締役に安井光氏が就任する新体制への移行を発表。そして、現在5つの新作タイトルを開発中であることを明らかにしました。
冨長直人氏は、元コンパイル(社長室/新規事業開発)を経て、カプコン、タイトー、Eidos、ユービーアイソフト、エレクトロニック・アーツにて、国内外でゲーム制作開発、マーケティング、新規事業開発、部門運営等の業務に携わった人物。2020年よりアイディアファクトリーにて、コンパイルハート作品の立ち上げから販売まで、幅広い業務を担当しています。
安井光氏は、かつてスティングのプロデューサー兼ディレクターとしてRPGやシミュレーションゲームの開発に携わり、『ブレイズ・ユニオン』や『エクシズ・フォルス』などを手掛けた人物。スティング退社後はソーシャルゲーム事業に従事し、2020年にアイディアファクトリーに入社。コンパイルハート内製ラインの管理を担当し、『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』や『超次元ゲイム ネプテューヌ GameMaker R:Evolution』のプロデューサー兼ディレクターを務めています。
今後の方針やスタンスについて両名は次のように述べています。
- 新方針は、これまでのニッチなマーケットを追うスタンスはそのままに、国内だけでなく海外にも視野を広げ、さらにマルチプラットフォームで展開するというグローバルニッチ。ジャンルの幅もこれまで以上に広げていく。
- ニッチを追う以上、コンテンツとしての面白さにこだわる。今はゲームシステムの部分に注力しており、他社作品との差別化や自社ならではのものを提供していきたい。
- 投下する作品の数を重視。トライ&エラーの回数が多いほど、コミュニティが求めるものを把握しやすくなる。作品が受け入れられればより伸ばし、逆なら受けなかった原因を分析し別のアプローチを考えて再び投下することを繰り返す。
今後リリース予定の新作タイトル
『届けろ!戦え!カラミティエンジェルズ(仮)』

- 配達をモチーフにしたタイトルで、日本郵便にインタビューしながら開発中。
- ナナメダケイ氏がデザインする色っぽくも可愛くてコミカルなキャラクターを活かして、ドタバタ系のゲームになる予定。萌え系や天然系などの◯◯系を中心に展開する遊びと物語になる。
- ジャンルはRPG。配達の仕事をこなしながら、RPG的なことをしていく感じ。
- PS5/PS4/Switch/Steam向けに開発中。コンソールは2024年夏、Steamは少し遅れる。
『東方スペルカーニバル』
- 東方Projectのキャラクターたちが織り成すタクティクスRPG。スティングと共同開発。
- オリジナル版『東方Project』のイラストが、平野克幸氏によってコンパイルハートらしい雰囲気に生まれ変わっている。


- “符闘祭”という30日間のスペルカード争奪戦に多くのキャラクターたちが参加するという設定で、バトルとストーリーが交互に展開する。
- シューティングの“弾幕”と、タクティクスバトルをうまく組み合わせている。
- 高威力のボムなど、シューティングでお馴染みの要素も取り入れている。
- バトルはリアルタイムで進行する。
- マルチプラットフォームで2024年春の発売を目指し開発中。
- 追記:プラットフォームはPS5/PS4/Switch
新作シューティング(仮称)

- エムツーとの共同開発による本格的でガチなシューティングゲーム。
- パイロットなどはコンパイルハートらしさのある女の子。

- 完全新作で、これまでにないチャレンジ的な要素もある。
- 発売は来年の晩夏を予定。
『魔導物語4(仮)』
- 『魔導物語』のナンバリングタイトルとしては数十年ぶりの新作。2024年夏に発売予定。
- 権利元のD4エンタープライズ協力のもと、かつてコンパイルに勤めていたクリエイターたちが多数参加して開発中。セガの協力により“ぷよ”たちお馴染みのキャラクターも登場する。
- 開発はスティングが担当。スティングには社長をはじめ、コンパイルに縁があるスタッフが多く在籍している。
- 追記:プラットフォームはPS5/PS4/Switch

『Death end re;Quest Code:Zion(仮)(デス エンド リクエスト コード ザイオン)』
- 『デスエンドリクエスト』シリーズのスピンオフ新作。
- 物語は1作と2作と繋がりがあり、ナンバリングをプレイする際により楽しめる作り。
- スピンオフだからこそ挑戦できる新要素もあり。
- 2024年夏発売予定。
- 追記:プラットフォームはPS5/PS4/Switch


『ネプテューヌ』ナンバリング新作も
- コンパイルハート内製では、『ネプテューヌ』ナンバリング新作を開発中。旗艦タイトルなので、時間をかけてじっくりと作る。
- 2年くらい前から、水野プロデューサーや“つなこ”さんを始めとする主要スタッフでゲーム内容の検討を進めており、ようやく方向性が決まってきた。
情報元:ファミ通.com
更新:『東方スペルカーニバル』『魔導物語4(仮)』『Death end re;Quest Code:Zion(仮)』の対応プラットフォームが判明したので追記しました(ソース:ゲームよりどりサブカルみどりパーク)。