竜騎士07氏はファミ通.comのインタビューで、1周クリアー後にメニュー画面へほかのエンディング条件を表示する仕様について説明しました。「隠しすぎると最終的にはインターネットで検索することになりますよね。でも、自分で見つけられたほうがうれしいはずですから」と語り、条件を“見せる”ことで、プレイヤーが自力でたどり着く達成感を得られるようにする狙いを述べています。
一方で同氏は、「2周目をプレイしないとぜんぜん楽しめないというわけではない」ともコメント。周回はあくまで選択肢であり、1周目だけでも楽しめるように作っているとしています。
検索に頼らせないための設計
竜騎士07氏は、エンディング条件の提示について「隠しすぎると最終的にはインターネットで検索することになる」と指摘します。だからこそ条件を表示し、プレイヤーが「自分で見つけられた」と感じられる体験につなげたい、という考えです。
この方針は開発当初から挙がっていた意見でもあるといい、「とにかく遊びやすくしたい、自分でたどり着いてほしい」という想いがあったと振り返っています。
周回は「必須ではない」
周回プレイを楽しめる作りである一方、竜騎士07氏は1周目だけでも成立することを強調します。「2周目をプレイしないとぜんぜん楽しめないというわけではないので、1周目をクリアーしたうえで、さらに本作を楽しみたいという方には、2周目もぜひプレイしていただきたい」と述べ、周回を“必須”にはしていない姿勢を示しました。
あわせて「1周目もそれ以降も楽しめるようなストーリーを作ったつもり」とも語っており、1周で終えるか、周回して掘り下げるかはプレイヤーが選べる構造になっています。
「2周、3周してほしい」という招待
ただし、周回を強く意識した設計思想そのものは、初期から明確にあったといいます。竜騎士07氏は「2周、3周を絶対にプレイヤーにしてもらいたい」「ストーリーのコンセプトができた最初期のうちから言い続けていました」と明かしました。
その狙いについても、「1周目は『何だろう、何だろう』って思いながらやって、2周目で『ああ、そうだったのか』とわかる。そういうふうに作りました」と説明。周回によって見え方が変わり、理解が深まっていく構造を意図的に組み込んだとしています。
出典
ファミ通.com:『サイレントヒルf』竜騎士07インタビュー。2025年の話題作で描いたのは”未知に対する恐怖”。「サイレントヒルとは”現象”である」と再定義し生み出された最新作



