ソニーがAIによる「プレイ代行」技術を特許出願。詰まった場面をAIが代わりに進める新機能

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SIEが出願した特許文書から、AIが操作する「ゴーストキャラクター」を通じてプレイヤーを支援する技術の構想が明らかになりました。ゲーム内で行き詰まった際、従来のヒント表示にとどまらず、特定の区間をプレイヤーに代わって完了させる機能も想定されています。ただし本件は特許出願の段階であり、製品化や導入時期は公表されていません。

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「案内」か「代行」かを選べる支援形態

ゴースト支援には「ガイドモード」と「コンプリートモード」の2種類があります。

ガイドモードでは、ゴーストが手本となる操作を実演しますが、実際のゲーム進行はプレイヤー自身が行います。「ゴーストがタッチダウンを決めても、そのスコアはゲームにカウントされない場合がある」という例示があり、あくまで「見せる」ための機能です。

一方のコンプリートモードでは、ゴーストが実際にタスクを完了させ、その進行がプレイヤーの成果として反映されます。「ユーザーが一時的に操作をゴーストに委ね、ゴーストがレベルをクリアする様子を見ることで、ユーザーのストレスを軽減する」と説明されています。

支援対象を4種類のスタイルから選択

ガイド/コンプリートとは別に、支援対象の領域を選ぶ「スタイル設定」も用意されています。「Story Mode」「Combat Mode」「Exploration Mode」「Full Game Mode」の4種類で、ゲームセッション中に切り替えることもできます。

Story Modeではストーリーの要点のみを案内し、Combat Modeでは戦闘場面に焦点を当てた支援を行います。Exploration Modeではレアアイテムや新エリアの発見に特化し、Full Game Modeではゲーム全体を通常の進行順で案内する設計です。

自然言語での対話やキャラクターのカスタマイズにも対応

プレイヤーはゴーストに対して音声で質問することもできます。「川をどうやって飛び越えるの?」と尋ねると、ゴーストが言葉で説明するか、実際に飛び越えて見せる、といった動作が想定されています。

ゴーストの外見もカスタマイズ可能です。輪郭線や影のような表示だけでなく、映画や他のゲームのキャラクター、ユーザーが作成したキャラクターとしても表現できます。具体例として「スター・ウォーズのヨーダ」が案内役を務める例が挙げられています。

AIモデルは多様なソースから学習

AIモデルは過去のゲームプレイ映像を教材として学習します。訓練データのソースとしては、ゲームネットワーク上の過去プレイ記録、サードパーティの動画配信サービス、SNSに投稿されたゲームプレイ動画、攻略サイトの映像などが挙げられています。

プレイ中はゲームの状態データがリアルタイムでAIに送られ、学習済みの類似場面を参照して支援を生成します。なお、Eurogamerは「既存のPlayStationゲーム映像が訓練に使用されるようだ」と報じていますが、「it appears」と留保を付けており、断定はされていません。

製品化は未定、特許出願の段階

本特許は2023年10月12日に出願され、2025年4月17日に公開されました。出願者はSony Interactive Entertainment Inc.およびSony Interactive Entertainment LLCです。

特許出願は技術的な構想を保護するための手続きであり、記載内容がそのまま製品として実装されることを意味するものではありません。製品化計画や導入時期については、本特許文書に記載がありません。

出典

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