2026年4月9日に実装された「GUILTY GEAR -STRIVE-」の大型アップデートVer.2.00について、プロデューサーの宮内 健氏が4Gamerのインタビューで狙いと経緯を語った。全体的なキャラクターバランスの調整や新システムの追加を含む今回のアップデートを、宮内氏は「5年目の節目にゲームデザインを整理し、再定義する判断」と位置づけている。
5年目に踏み切った全体水準の整理
「GUILTY GEAR -STRIVE-」はシーズンごとにバランス調整を重ねてきたが、その方針はキャラクターの強化が基本だった。宮内氏は「シーズン4までは,キャラクターを基本的には強化するという前提で進めてきたこともあって,バトルバランスの水準がかなり上がってしまっていたんです」と振り返り、「『GUILTY GEAR -STRIVE-』も5年目に入って,そろそろ一度,ゲームデザインを整理して,再定義するべきだろうというタイミングがきたと判断したわけです」と続けた。
宮内氏によれば、プレイヤーにとって最も分かりやすく歓迎されやすい調整とは、キャラクターが強化されてできることが増えることだという。開発側もそれを理解したうえで強化を軸に進めてきたが、水準が上がった状態で新キャラクターを追加しようとすると、既存キャラクターに対抗できる性能を持たせる必要が生じ、結果的にかなり強力なキャラクターが生まれることもあった。Ver.2.00にはそうした強弱のバランスを見直す狙いも含まれている。
ただし、全体の水準を引き下げるといっても手当たり次第に削る話ではない。宮内氏はキャラクターの個性を生かした戦い方、テンションゲージによる自由度の高い攻防、ウォールブレイクが生むシームレスな試合展開を「本作の面白み」として挙げ、これらを維持したまま全体の水準を落とす必要があったと説明した。狙いは2つで、既存プレイヤーに刷新感を届けることと、新規プレイヤーが参入しやすいタイミングを作ること。見直しの議論はシーズン3の時期から始まっており、フィードバックとデータの収集を経てシーズン4には構想が固まりつつあった。5年目の節目で細部まで見直せるタイミングを待ち、今回の実装に至っている。
再定義の方針は調整内容にどう表れたか
この方針が調整内容にどう表れているかは、公式パッチノートからもうかがえる。Ver.2.00では、ワイルドアサルトの削除やカウンターブリッツの追加に加え、やられ判定の整理、カウンターヒット時のダメージ倍率の削除、バックステップのロマンキャンセル不可化など、攻防全体に関わる見直しが広く行われた。4Gamerで宮内氏が語った「面白さの根幹を残しつつ、水準を落とす」という方針が、各種システムや行動の位置づけを見直す調整になっている。公式パッチノートでも、成立条件の差を整理するための調整や、カウンター始動のダメージの上振れを抑えるための変更が説明されている。
システム面では、シーズン3で追加されたワイルドアサルトが削除された。プレイヤーから厳しい意見が出ていたシステムだが、単に問題があるから外すという判断ではなかったと宮内氏は説明する。バランス調整がワイルドアサルトの存在を前提に組まれていたため、取り外した場合のゲーム全体への影響を慎重に検証したうえでの決定だった。代わりに追加されたカウンターブリッツは、カウンターヒット時の演出やウォールブレイクの爽快感に気軽にアクセスできるシステムとして設計されている。操作に不慣れなプレイヤーがまずここから入り、熟練度に応じてコンボを覚えていく――ステップアップの入口という位置づけで、性能をあえて抑えめにしているのも習得が必須にならないようにする意図からだという。
Ver.2.00の実装後、公式は配信後の調整方針として、ハッピーケイオスの特定条件下での継続ガード、通常投げ空振り後の挙動、カウンターブリッツの押し込み距離のキャラクター差、カウンターブリッツ発動時のテンションペナルティ付与などを重点確認項目として公開している。4月20日の更新では、これらについて開発環境で確認と調整を進めており、5月中のパッチ配信を予定していることも案内された。宮内氏もインタビューのなかで、プレイヤーからの評価と意見の両方を踏まえながら、完成度と安定性の高いアップデートを届けていくことが課題だと述べている。
出典
- 4Gamer.net:[インタビュー]「GUILTY GEAR -STRIVE-」で実装された「Ver.2.00」アップデートの狙いと展望。まもなく5周年を迎える同作について話を聞いた
- GUILTY GEAR -STRIVE- Official News:Ver.2.00 Patch Notes
- GUILTY GEAR -STRIVE- Official News:Battle Balance Adjustments After Ver. 2.00




