『Echoes of Aincrad』二刀流は習得不可——開発チームが語る”世界観優先”の設計判断

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バンダイナムコエンターテインメントが2026年7月9日に発売予定の『Echoes of Aincrad』(PS5/Xbox Series X|S/PC)について、『ソードアート・オンライン』(以下『SAO』)ゲーム総合プロデューサーの二見鷹介氏と制作担当の八幡泰広氏がファミ通.comのインタビューに応じ、本作では主人公が二刀流を習得できないことを明らかにしています。八幡氏は「今回は二刀流を覚えることはできません」と述べ、アインクラッド1〜2層という序盤設定とキリトのユニークスキルという原作上の位置づけを判断の根拠として説明しています。本作はオリジナル主人公を採用し、二刀流や索敵スキルといった要素についてはアインクラッド序盤の設定や原作上のルールを優先する判断が取られています。

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二刀流・索敵スキル不採用——序盤設定と原作ルールを優先

八幡氏は二刀流についてファミ通.comで「今回は二刀流を覚えることはできません」と話しています。本作の舞台はアインクラッドの1層と2層に限定されており、二刀流は原作においてキリトが極限の状態で習得したユニークスキルであり、序盤の一般プレイヤーが使用できる設定にはそぐわないとの判断です。

二見氏もファミ通.comで、「『SAO』の世界観が好きなファンにより刺さる内容になっています」と説明しています。小説やアニメで描かれたアインクラッドの世界観を大切にするため、ファンの中で喜ぶ声とがっかりする声の両方を想定した上での決定だったということです。

同様の設計判断は他の要素にも反映されました。原作に登場する索敵スキルについても、二見氏は「主人公たちはアインクラッドでの冒険を始めたばかりなので、索敵スキルなどは習得できません」と答えています。好感度システムも不採用で、デスゲームの序盤で出会ってすぐに親密な関係になることへの違和感をその理由としました。

戦闘面では、二見氏は「僕らは本作をソウルライクのゲームとしては作っていません」と明言しています。プレイヤーの心を折るようなトラップは配置せず、アクションRPGとして楽しめる設計です。片手剣や大剣など6種類の武器が用意されており、武器ごとに異なるビルドや相性を楽しめます。

1〜2層限定の構成とデスゲームモードの仕様

本作のストーリーはアインクラッドの1層と2層のエピソードで構成されています。二見氏はファミ通.comで、「アインクラッドの階層は10キロ四方の広さがあるので、仮に100層まで再現しようとすると開発に10年くらいはかかってしまう」と範囲を絞った経緯に触れました。Game*Sparkのインタビューで八幡氏は、通常モードのメインストーリーのプレイ時間を約30時間、サブクエストを約20時間としています。

主人公にはオリジナルキャラクターを採用し、これまでのシリーズで軸としてきたキリト視点ではなく、デスゲームに巻き込まれた一般プレイヤーの目線で物語が進行します。二見氏によると、一般プレイヤーから見たキリトはβテストの情報を共有しなかった人物で、原作やアニメとは異なる印象で描かれます。

公式サイトによると、デスゲームモードはゲームオーバーになるとセーブデータが即座に削除される仕組みです。解放条件はメインストーリーのクリア後であり、2つ目以降のセーブデータを作成した場合にのみ選択できます。難易度はストーリー、ノーマル、ハード、ベリーハードの4段階が用意されており、デスゲームモードとの組み合わせも可能です。

世界設定については、原作小説(2009年発売)やテレビアニメ(2012年放送)当時にはなかった要素として、配信者や映像結晶といった現代的な設定が原作サイドとの協議を経て追加されています。

ファンの反応次第でシリーズ拡張を構想——PK・人対世界の展開も視野

二見氏はファミ通.comで、「本作が新しい『SAO』のゲームの土台として多くのファンに受け入れられたと判断できるようであれば、新シリーズとして世界をどんどん拡張していきたいですね」と述べています。この発言は既定の計画ではなく、ファンの反応を前提とした構想です。

具体的な構想として、PK(プレイヤーキル)を行うプレイヤーのエピソードや、「人対人対世界」という構図も描きたいと二見氏は語っています。原作には索敵スキルや家事スキルなども登場しており、シリーズが拡張されれば世界を広げていきたいとも話しています。

SAOのゲームシリーズでは、2023年に発売された『ソードアート・オンライン ラスト リコレクション』でIFストーリーは終わりだと二見氏が伝えていました。同氏はファミ通.comで「既存のシリーズ作品とは異なる世界感で構築された『SAO』を楽しんでもらいたい」と説明しており、本作はシリーズの新たな出発点として位置づけられています。

※本記事はファミ通.comの報道をもとに、関連情報を加えて再構成しています。※シリーズ拡張に関する言及は条件付きの構想段階です。

出典

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