『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』全ての台本を重ねた厚さは広辞苑を超える…など開発者インタビューが公開

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『ニーア』10周年記念放送で発表されたPS4/Xbox One/PC(Steam)用ソフト『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』。リマスターでもリメイクでもなく“バージョンアップ版”という本作について、電撃オンラインがキーパーソン4名(プロデューサー:齊藤陽介氏|ディレクター:ヨコオタロウ氏|音楽:岡部啓一氏|アート:幸田和磨氏)にメールインタビューを実施、その内容を公開しました。

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『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』開発者インタビューより

Q.『レプリカント』バージョンアップは誰の第一声から始まった?

齊藤P:「10周年だからなんかやらなくちゃ!」でスタート。何事も勢い。

Q.タイトルロゴに白の書と鎖のようなものを追加した意図は?

ヨコオD:ロゴデザイナーさんがくっつけてくれて、カッコよかったのでそのままにした。

Q.開発をToylogicに任せた経緯は?

齊藤P:『ドラクエX』や『ドラクエXI』の開発を手伝ってもらった経緯もありつつ、『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』の開発スタッフが何人かいるためお願いすることにした。あともう1つあるが秘密。

Q.『NieR: Automata』のプラチナゲームズの時のように会社に臨時で席を設けた?

ヨコオD:Toylogicさんに席はない。月イチくらいで話し合いをする程度。

Q.齊藤PからヨコオDにオーダーしていることはある?

齊藤P:中身にはあんまり注文をつけない。強いて言えば「新規の仕事はほどほどに」くらい。

Q.バージョンアップという表現があまりピンと来ない。PS3版と比較して、どこがそのままでどこが変化している?

齊藤P:秘密だらけで何も言えない(笑)。とにかく楽しみに待っていてほしい。もし仮に物語が全く同じだったとしても、フルボイスというだけで全く違うものに感じてもらえるはず。

Q.本作はPS3『レプリカント』とは別の世界線の物語?それとも同一?

ヨコオD:よく分からない。

Q.新たなエンディングを期待してもいい?

ヨコオD:みなさんな期待するのは自由。その期待を裏切る自由も我々にある。

Q.新キャラ・新シナリオも示唆していたが、どんなものになる?ボリュームも気になる

齊藤P:秘密です…。

ヨコオD:追加されるボリュームは、天下一品ラーメンのメンマトッピングくらい。

Q.新キャラは誰がデザインする?

齊藤P:これも秘密…。

ヨコオD:スクエニ宣伝担当の高野さんが「秘密」と言っているので秘密みたいです。

Q.ニーアをはじめとする主要キャラたちもリファインされる?現行のまま?

齊藤P:これも秘密…。あ、デボル・ポポルは不動の板鼻さん。

ヨコオD:高野さんが秘密と言っている。拷問すれば言うと思う。

Q.フルボイス化にあたり既存シナリオに微調整は入る?台本が分厚いとのことだがどれくらい?

ヨコオD:全台本を重ねると広辞苑くらいの厚さ…というか広辞苑を超えた。

Q.10年ぶりに演じる主要キャストの演技はどうだった?

齊藤P:みなさん“流石”としか言いようがない。

ヨコオD:演技は当然素晴らしかった。フルボイス化されたことで、セリフのニュアンスが分かるという楽しさがある。

Q.新武器や新たな魚、トロフィーなど、コレクター要素の追加はある?

齊藤P:秘密です…。

ヨコオD:なかった気がする…いや分からない。最近記憶がオボロゲなので…。

Q.目標のリリース時期は?

齊藤P:10周年以内にはなんとか…という気持ちで頑張っている。

Q.公式サイトやムービーのコンセプトアートは幸田さんが手掛けた?また、心がけたことは?

幸田氏:はい、今回も担当させてもらった。構図や描き方など何かしらひとつでも新しいテイストが出るよう心がけた。今回のアートで言えば、幻想的に見せるためにニーア自体を淡く光らせたり。

Q.『Automata』では膨大なイメージボードが世界観を広げる一助となっていたが、今回のアートはどれくらいのボリュームになる?現在の完成度は?

幸田氏:各ロケーション毎に最低1枚を描いた。コンセプトアートの作業は既に完了しているので100%です…たぶん。

Q.アートを仕上げるうえで過去作はどれくらい意識した?あえて過去作と変えている部分はある?

幸田氏:なるべく元の雰囲気を活かしつつ、そのうえで現在のハードの表現力にあわせて解釈すればこうなるだろう…という提案をさせてもらった。

Q.D.Kさんは作品に関わっている?

※D.K氏は韓国人のイラストレーター。『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』のキャラクターデザインを担当した。

齊藤P:彼は帰国したので参加していないが、SNSで応援してくれている。

Q.岡部さんの新曲はどれくらい?ボーカル曲になる?

岡部氏:完全新規は多くない。ボーカル曲もある。新曲もこれまで同様、バージョン違いも作った。

Q.既存曲もすべてアレンジ&再レコーディングとのことだが、どくらい変化する?アレンジや再レコーディングで心がけたことは?

岡部氏:『ニーア レプリカント』の楽曲は、アレンジアルバムもたくさん出て、コンサートでも異なるバージョンを色々聴いてもらったので、今回はあえて雰囲気はあまり変えていない。楽器や歌収録のやり直し、スタジオ作業のやり直しでクオリティアップをしつつ尺を伸ばした。
スケール感の大きい戦闘曲などは、打ち込みが多かった楽器パートでも生演奏を収録する前提でアレンジし直したので印象が変わっている曲もある。

Q.岡部さん自身が手掛けた作業はどれくらいのボリューム?現在の進捗は?

岡部氏:アレンジ作業での役割はディレクションなので、実際にアレンジしているのはMONACAスタッフ。

Q.PS3版では主にエミ・エヴァンスさんがボーカルを担当していたが、新たな歌姫が登場する?

岡部P:コーラスでは新しい人に歌ってもらったが、ソロボーカルはエミさんのみ。

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