マーベラスは5月25日、中国Tencent Holdings(テンセント)の完全子会社である Image Frame Investment Limitedとの間で、資本業務提携に係る契約を締結すること、及び同社に対して第三者割当の方法により新株式の発行を行うことを決議したと発表しました。
資本業務提携の目的および理由については次のように説明しています。
- 『牧場物語』をはじめとした既存IPをより強力なブランドに育て、世界での認知を高めると共に、昨年発売し好調に売上を伸ばしている『デモンエクスマキナ』などの新規IPを立ち上げ、それを世界的なレベルに育成していくことが当面の事業戦略であり、そのための投資を今後3年間で重点的に実行していく予定であった。
エンターテイメント業界は、第5世代移動通信システム(5G)によって新たなアプリケーションやサービスの登場が見込まれており、新型コロナウイルスの世界的な蔓延を契機とした生活様式や働き方、思考や行動の変化は、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性がある。ただし、同時に技術の高度化や多様化する市場ニーズへの対応力もより一層求められるようになり、それに伴う投資も膨らんでいくものと考えられる。
この度の資本業務提携は、こうした事業環境の変化、既存IPの強化や世界的レベルの新規IP創出などへの投資を見据えたものである。
マーベラスとテンセントは、これまでにもゲーム事業において連携をとっており、2019年3月には『牧場物語』のモバイルゲーム展開について、テンセントの子会社 Tencent Technology Company Limitedとライセンス契約を締結しました。
テンセントによると、通常、投資案件において同社が直接の投資主体になることはない。また、Image Frame Investmentは、同社の完全子会社で、投資持株会社であることから、Image Frame Investmentが当社株式を保有することが適切であると考えたとのこと。したがって、本資本業務提携契約の契約相手は Image Frame Investment ですが、実際の業務の提携先については、今後、テンセントとマーベラスの協議を経て、テンセントのグループ会社となることがあるとしています。