スクウェア・エニックスは2026年6月6日、『ファイナルファンタジーVII リベレーション』を正式発表した。AUTOMATONがディレクターの浜口直樹氏に実施したインタビューでは、新たなバトル要素「ウェアシステム」についても言及。浜口氏はこれを「いわゆるジョブシステム」と表現しており、たとえばクラウドを魔道士寄りにするといった、キャラクターの個性をアレンジする仕組みになるようだ。あわせて、その解放方法にも触れている。
「いわゆるジョブシステム」として生まれた「ウェア」
浜口氏によれば、ウェアシステムの発想は、『FFVII リメイク』『FFVII リバース』で築いたバトルシステムを次作でどう拡張するか、という悩みから生まれたという。そうしたなかで遠藤皓貴氏から出てきたのが、「『FF』といえばジョブ。今回はジョブシステムを入れたい」という提案だった。
たとえばクラウドを魔道士寄りにするといったアレンジが、その方向性の一例として挙げられている。浜口氏によれば、キャラクターの個性をそうしたかたちで落とし込めば、ほかのシステムと食い合わないという。正式名称は「ウェアシステム」だが、浜口氏はこれを「いわゆるジョブシステム」と表現している。

浜口氏はまた、『FFVII』のキャラクターの多さを、ほかのオープンワールドゲームと比べたときの武器だと語っている。8人のなかから自分で3人を選び、パーティーメンバーの相性を試したり、各キャラクターの個性をアレンジしたりしながら、その組み合わせで遊んでもらう。ウェアシステムが加わることで、そうしたパーティー編成の遊びは「大きく変わったのかなと思います」と浜口氏は述べている。
全キャラクターの全ウェアを、同時に解放
ここまでならジョブ的な拡張という話で収まるのだが、意外なのはその先だ。ウェアシステムがある程度形になったとき、遠藤氏からは、ウェアシステムの解放と同時に全キャラクターの全ウェアを同時に解放したい、と言われたという。浜口氏自身も、この提案には驚いたと振り返っている。

というのも当初は、各ウェアを世界のさまざまな場所に配置することで、誘導に利用しようと考えていたそうだ。
「選んでいる」か、「選ばされている」か
なぜ報酬にせず、最初から全部を渡すのか。その背景には遠藤氏の意図があったと浜口氏は説明する。たとえば段階的に解放していくなら、クラウドははじめ戦士のウェアしか持たず、黒魔道士のウェアはケット・シーの担当で、物語を進めてようやくクラウドも黒魔道士のウェアを使えるようになる。これだとユーザーは自分で選んでいるように見えて、実際は作り手の引いた道筋をなぞらされている。『FFVII リベレーション』はユーザーに選択してもらう作品にしたい、というのが遠藤氏の考えだと浜口氏は語っている。
だからこそ本作では、最初から全ウェアをユーザーに預ける。あとはクラウドならこれ、ケット・シーならこれと自分で組み合わせ、やってみて嫌なら別のウェアに変えればいい――そういうバランスにしているそうだ。



