宮本茂氏、最近の任天堂には保存会のような色が強まっていると反省。新しい血を入れる必要を語る

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任天堂の宮本茂氏が、最近の同社には保存会のような色が強まっているとの反省を示した。任天堂流のものづくりを受け継ぎつつも、昔ながらの形をそのまま続けるのではなく、新しい血を取り入れる必要があるという。

週刊ファミ通の創刊40周年記念インタビューで宮本氏は、任天堂では市場にあるゲームを改良したり、既存の要素を組み合わせたりするところから企画を始めるのではなく、人はなぜ遊ぶのか、自分だけが気づいた遊びの原理は何かという地点から考えると説明した。ゲーム作りを学ぶ人に対しても、好きな作品をもっと面白くする発想から入るのではなく、自分だけが見つけた遊びの原理を起点にするよう伝えているという。

その例として挙げたのが、『スプラトゥーン』と『ポケットモンスター 赤・緑』だ。『スプラトゥーン』は、色を塗り合い、面積を取り合うという遊びから始まったとし、『ポケットモンスター 赤・緑』は、田尻智氏の昆虫採集の経験をもとに、まだ捕まえていない種類を友だちと交換し、コンプリートを目指したくなる遊びとして作られたと説明している。

宮本氏は、個人の趣味に根差したローカルな発想ほど、世界にも通じると考えている。一方、一見すると広く通じそうなものを参考にすると、誰が作ったのか分からない商品になり、かえって世界では弱くなるとしている。

ただ、宮本氏が語った新しい血が具体的に何を指すのか、またそれをどう取り入れるのかまでは明かされていない。

宮本氏は、作り手が自分で作ったと言えるものを、最も生かせる形で商品にするという任天堂流のものづくりが今後も伝わるよう、自身も動いていると説明した。その一方で、昔ながらの作り方を続けるだけでは保存会になってしまうため、新しい血をどう入れるかを考えなければならないとの認識も示している。

出典

  • 週刊ファミ通「特集|宮本茂氏に訊く任天堂とゲームの40年」(2026年8月6日号/No.1957、2026年7月23日発売)
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