『キングダムハーツ メロディオブメモリー』開発者インタビュー:野村哲也氏「総集編のつもりで作った」。カイリの記憶を巡る書き下ろしストーリーに関する情報も

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スクウェア・エニックスが11月11日に発売を予定しているPS4/Xbox One/Switch用ソフト『キングダムハーツ メロディ オブ メモリー』の開発者インタビューが公開されました。

  • 『キングダムハーツ』の楽曲にはドラマ性があり、どんなシーンか思い浮かべる力がある。『KH3』でシリーズに一区切りついたので、1作品でシリーズを振り返るようなタイトルが欲しいと思い、シリーズの楽曲を用いた総集編を作るつもりで制作した(野村哲也氏)
  • 音やモーションなどが『KH』ならではの表現になるようオリジナルスタッフとも協力。監修だけでなく、キャラの個性に関わる3Dモーションはオリジナルスタッフが制作し「これは完全にソラたちのアクションだ」と思えるものに仕上げた。
  • 『KH』ならではの効果音にこだわった。サウンドチームと協力しBGMの音データの音量など細かな調整を行った。効果音を手掛けたのもオリジナルスタッフ。
  • 3Dモーションもオリジナルスタッフと共に本作用に作り替えた。リズムアクションではボタンを押したらすぐに反応しなければならないため、既存モーションは使えず調整する必要があった。
  • 『FF』&『DQ』シアトリズムでは制作したものをオリジナルスタッフに監修してもらったが、本作は制作過程から参加してもらい、フィードバックをもらいながら制作。
  • 最初のテーマとして「よくある音楽ゲームではなく、エネミーを倒しながら気持ちよくアクションを楽しめるようにしよう」ということを掲げた。そのため、操作ボタンも『KH3』と同じになっており、同じ感覚で遊べる。
  • ○/L1/R1ボタンを主に使用。エネミーの位置にボタンが割り当てられているわけではなく、タイミングガイドが1つの時はどれか1つを。シンクロラインで繋がって2つの時はどれか2つ、3つなら全部を押す。ほか、Xボタンでジャンプし、長押しするとグライド。アビリティを使う時は△を押す。
  • アビリティの発動方法について:4つのパーティーが登場し、それぞれにリーダーがいる。「FIELD BATTLE」を進めていくとアビリティシンボルが出現し、エネミーを倒す時にそのボタンを押すとリーダー固有の技が発動する。
  • キーブレードの持ち替えはできないが、歴代キーブレードなどのカードを集めていく収集要素がある。カード総数は800種類以上。
  • 過去シリーズのストーリーを追いかけながら名場面と共に音楽を楽しむ「ワールドトリップ」モードの脚本は野村哲也氏書き下ろし。カイリがこれまでのストーリーをフルボイスで語る。過去ストーリーだけでなく、『KHIII Re Mind』よりも先の出来事をちょっとしたエピソードとして追加。次に向かうための物語だが、ボリュームはそこまで多くない。
  • ディズニキャラクターはゲストメンバーとして登場。「ワールドトリップ」で初めてプレイするステージでは必ずゲストキャラが参加するが、それ以降は何回かに一度の頻度に。いつものパーティーで遊びたい場合はゲストキャラを参加させないこともできる。ゲストが加わる時はエネミーに代わって所々にフレンドシンボルが出現し、専用のサウンドが鳴る。アイテムを使うことで王様とパーティーを組んで遊ぶこともできる。
  • 譜面難易度はビギナー/スタンダード/プラウドの3つ。加えて、「パフォーマースタイル」というプレイスタイルを用意。これは、L2/R2など通常よりも多くのボタンを使うためやりごたえがある。全ての難易度でプレイ可能。
  • オンライン「バーサスモード」:自分と相手が楽曲を選択し、どちから選ばれた楽曲で一緒にプレイ。高いスコアを獲得したプレイヤー側が勝利だが、相手を邪魔する「トリック」という要素があり、ミスを誘発させたりHPを減らすことができる。
  • Switch版では、ローカル通信で最大8人対戦が可能。お邪魔要素はなく、純粋にリズムゲームをプレイし、規定回数ミスすると脱落するルール。完走プレイヤーの中で最も高いスコアを獲得した者が勝利。
  • 協力プレイ「ダブルプレイモード」:1つのディスプレイで、1Pはソラ、2Pはリクとなり2人で遊ぶモード。各プレイヤーのスコアも表示されるため競争的な要素もあるが、メインは合計したスコアの値。協力してハイスコアを目指す遊び。
  • シリーズの各タイトルからまんべんなく楽曲を採用。ただし、『KH3』と平行して制作していた関係上、『KH3』の楽曲はそこまで多くない。オリジナル音源を使うことで懐かしい雰囲気を味わえるように。
  • タイトル画面とスタッフクレジット画面で流れる2曲は、下村陽子による新規アレンジで生演奏を音源化したもの。
  • 宇多田ヒカルの楽曲はもちろん、ディズニーの曲も元々ボーカル入の曲は歌が入っている。
  • 宇多田ヒカル「光」はフルコーラスで収録し、映像も特別に編集。「Memory Dive」というシリーズの思い出をたどるステージでプレイできる。また、「Field Battle」でショートバージョンがプレイできる。
  • ディズニー楽曲は「Under the Sea」や「レット・イット・ゴー」など10曲程度。
  • 開発期間は約2年半。そのうち1年近くかけて最適化作業を綿密に行った。現在ゲームはほぼ完成しており最終チェックの段階。
  • 完成したゲームの感想
    • プロデューサー間氏:見た目もプレイした感覚も『KH』を思い起こすような今までにないリズムアクションになった。
    • 野村哲也氏:既存リズムアクションで本作と似ているものはない。この短期間で、これ以上はやりようがないほど作り込んでいると思う。
    • ディレクター鈴井氏(インディーズゼロ):野村さんは短期間と言いますが、インディーズゼロにとっては最長の開発期間です。
  • シリーズの今後について:さらに幅広い層に向けて何かできないだろうかと考えている。より一層ユーザーを広げていきたい。(野村哲也氏)

ソース:PlayStatin.Blog / 4Gamer.net

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