ゲーム開発会社SHIFT UPにおいて、新作プロジェクト「Project Spirits」のディレクターを務める韓大勲(ハン・デフン)氏が、自身のSNSアカウントを削除した件が注目を集めています。削除の背景や今後の対応について、会社側は「個人の判断だった」と説明しており、現時点で組織的な関与は否定されています。
※本件は2025年6月15日、韓国メディアによって報じられました(記者:金東賢)。
SNSアカウント削除に関するSHIFT UPの説明
現在は確認できなくなっているハン・デフン氏のX(旧Twitter)アカウントについて、SHIFT UPの関係者は「SNSアカウントは個人的に削除された」と述べました。会社の方針や判断によるものではなく、本人の選択によるものであるとしています。
この説明は、新作「Project Spirits」のディレクターという重要な立場にある人物のSNS削除が、ゲームコミュニティ内で広く取り上げられたことを受けてのものでした。
価値観のギャップが議論の焦点に
注目されているのは、SHIFT UPが「性の商品化」という企業イメージを基盤として上場した企業であるのに対し、ハン氏はSNS上でそれとは異なる価値観を長期間にわたり発信してきたという点です。
自由な思想を持っていたものの、会社のアイデンティティとは異なる見解を発信し続けてきたことは、同社のファンの間で受け入れがたく映っていたようです。
「Project Spirits」は、SHIFT UPが今後展開するサブカルチャー系ゲームの中核に位置づけられ、2027年以降の業績や株価にも大きな影響を与えると期待されています。加えて、ソース記事では「株主の期待も大きい」と記されており、注目度の高さがうかがえます。
経歴と思想の食い違いに向けられた視線
もうひとつの論点は、ハン氏の過去の経歴と思想の間にあるギャップです。彼は女性の権利を尊重する姿勢を表明してきましたが、実際には特定の身体部位を強調したビジュアル中心の作品に多数関与してきた経緯があります。
そうした過去にもかかわらず、当該作品の消費者層に対して否定的な見解を持っていたことが指摘され、「皮肉である」とする見方も出ています。この点を含めて、SNS上ではその姿勢に対する批判が展開されました。
ディレクター交代を求める動きも
ネット上では、今回の件を受けて「ディレクターが交代しない限り新作を購入しない」といったボイコットの声も上がっており、単なるSNS削除を超えた問題に発展しつつあります。
このような状況の中、記者がSHIFT UPにディレクター交代の可能性や内部対応について尋ねたところ、「確認してみる」との返答があったとされています。今後の対応や発表については、続報が待たれます。
情報元:globale