『グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク』で広がるのは、新プレイアブルキャラクター6人の顔ぶれだけではない。ローランはプレイアブルではなく召喚石として参戦し、フェディエルを含む六竜まわりでは原作『グラブル』でもまだ語られていない設定の一部が明らかになるという。さらに、既存キャラクターにはマスタースキルやエフェクトの見直しが入り、新たにプレイアブル化されるガランツァでは回避モーションの調整も語られている。前作『リリンク』で評価された“キャラごとの味”を、今作は戦い方、物語、見せ方まで含めて広げようとしている。
「キャラが全員、違う味がする」をどう広げるのか
『エンドレスラグナロク』では、ベアトリクス、ユーステス、フラウ、フェディエル、ガランツァ、マギラフリラの6人が新たにプレイアブル化される。インタビューでは、とくにプレイアブル化を望む声が多かったのがマギラフリラで、『リリンク』で初登場したガランツァもあわせて、使いたいという反応が目立っていたと語られている。
前作『リリンク』で印象的だったのは、キャラクターを替えるたびに手触りまで変わることだった。インタビューでも、「キャラが全員、違う味がする」という感想を何度も受け取ったと振り返られている。キャラクターを変えると、まるで別のアクションゲームを遊んでいるように感じられる。『リリンク』は、そうしたキャラクターらしさや魅力をアクションの違いとして触らせる作りだった。
今作では、その個性を新キャラクターの数だけで終わらせない。「点ではなく面で広げる」という言葉どおり、フラウとフェディエルは物語に深く関わる重要なキャラクターとして据えられている。ストーリーはこの2人が抱える特殊なバックボーンを軸に展開し、フェディエルを含む六竜については、原作『グラブル』でもまだ語られていない設定の一部が明らかになるという。新たなプレイアブルキャラクターの追加は、物語の広がりとも結びついている。
ローランを召喚石にした理由と、「召喚」という別解
ローランはプレイアブルキャラクターではなく、召喚石として登場する。インタビューでは、チーム内にプレイアブルで使いたいという声もあったものの、ローランはグラブルの世界でも特殊かつ重要な存在で、まだプレイアブル化は控えておきたいという考えがあったと語られている。
そのままプレイアブルにすれば、ローランの魅力は強く出る。ただ、強く出しすぎればほかのキャラクターの中で突出してしまうし、逆に並べやすい形に整えれば、今度はローランらしさが薄れてしまう。インタビューでは、そうした難しさがあるからこそ、一瞬だけ現れる召喚という形のほうが、かえってローランらしさを素直に出せるのではないか、という判断になったと説明されている。
そして、この召喚はローランだけのための仕組みではない。インタビューでは、『リリンク』の魅力だったキャラクターアクションをさらに発展させるために考えられた要素であり、プレイアブルキャラクターではない存在も戦闘に参加させられる仕組みだと語られている。前作『リリンク』では、良い意味でのグラブルらしい荒唐無稽さをあまり入れられていなかったという振り返りもあり、『エンドレスラグナロク』の企画には「少しふざけようか」という話から始まった部分もあるという。カニの召喚石は、その発想がいちばんわかりやすい。前作で集めたカニの数に応じてヒット数が増える仕組みになっていて、前作でのカニ集めが別の形で戦闘に返ってくる。召喚そのものは前作初期にも検討されていたが、今回は現在のアクションRPGとしての『リリンク』に合わせて形になった。
既存キャラも再び遊ぶ対象に。マスタースキルとモーション見直し
『エンドレスラグナロク』が広げるのは、新たに使えるキャラクターの数だけではない。前作からいるキャラクターも、もう一度触りたくなるように手が入っている。大きいのがマスタースキルで、1人のキャラクターで異なるバトルスタイルを楽しめる新要素だ。全28キャラクターに3種類のバトルスタイルが用意されており、インタビューでは、前作をやり込んだプレイヤーでもお気に入りのキャラクターを新鮮な気持ちで使い直せることに加え、習熟したプレイヤーがさらにプレイスキルを突き詰められるよう設計したと語られている。
その狙いには、前作で最適解となる戦術が広まるにつれて、使われないアビリティが出てしまったことへの問題意識もある。インタビューでは、すべてのアクションに活躍の場を持たせたいという考えも語られている。『リリンク』から登場しているキャラクターに新しいアビリティが追加されるわけではないが、特定のマスタースタイルを強化することで、対応するアビリティやアクションのポテンシャルが引き出され、アクションデザインも変わっていく。既存キャラクターを別物に作り替えるのではなく、そのキャラクターの中にあった可能性を掘り起こすような調整だ。
そうしたキャラクターらしさの出し方は、新たにプレイアブル化されるガランツァにも見える。従来の軽快なローリング回避は重量級キャラクターには似合わないのではないかという話から、動きはより重さを感じるものへ見直されたという。待機中の仕草や宝箱を開ける動作にもかなり個性を出しているとされ、既存キャラクターのエフェクトも大幅にブラッシュアップされている。新キャラクターを増やすだけでなく、すでに使ってきたキャラクターの見え方や手触りにも、あらためて手が入っている。
手が入っているのは、キャラクターまわりだけではない。フルアシストは本作のエンディングまで利用可能になり、シングルプレイ専用コンテンツ「極沌空所」も用意される。インタビューでは、前作でアシスト機能が使えなくなった時点でプレイをやめるケースがデータ上確認できていたと説明されており、今作では後半まで進みやすい導線も用意されている。
『グランブルファンタジー リリンク エンドレスラグナロク』の発売日は2026年7月9日、対応機種はNintendo Switch 2、PlayStation 5、PlayStation 4、PC(Steam)だ。



